二度目の急展開
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先ずそこは追求せずに流した。
今庇ったところで何か変わる訳でもなく、ラースと瀧馬、及びグラトニーには、そこまで関係が深い訳でもないのだから。
「お前から見て、属性力はどの位だったんだ?」
『そりゃもうバリ高ェゼ。何せ変身は出来てたんだかラヨ。その観点からいエバ、別に相棒でも判断できたとは思ウゼ?』
「やっぱり属性力が問題じゃあないって事か」
口振りからして恐らく瀧馬も、テイルイエロー……もとい会長のツインテール属性が少ないから絶不調だったのでは? と本気で考えていた訳ではなく、一応確認の為に聞いたのであろう。
かといって瀧馬にはそれ以外思いつかず、返答が返ってこない為ラースにも心当たりが無いと見える。
……だがラースのその沈黙も、一分立たずに打ち消された。
『あの嬢ちゃんハヨ、もしかするとツインテールがあんま好きじゃあ無いのかモナ』
「……有り得るのか? そんなこと」
嫌いという方面でも属性力が芽生え、徐々に拡大し、属性力を蓄える事となるのはテイルブルー・愛香で確認済みだ。
だが、器の大きさの方に注がれる為に、何か切っ掛けでもない限りは器へと中身が注がれないはず。
その疑問に応えるべくか、ラースが付け加えた。
『多分ツインテールどうこうより子供っぽく見られるのが嫌なんダロ。前から生徒達の視線に対して、分かりづらいが兆候があッタ。ツインテールなんて大人は滅多にしないかラナ』
「……子供扱いされないようにと頑張っても、背も小さいし子供っぽいところもあるから、逆に背伸びとしか思われない……か」
『せめて髪形変えられればいいんだろうガヨ。頑なに変えないってこトハ、なにか事情でもあるんダロ』
例え己がその髪型を好いていなくとも、絶対にツインテールにせねばならない事情。そんな荒唐無稽な事情が存在するのだろうか。
「他の髪形が似合わないから」は、試してみないと分からない上、他ならぬ本人の望みとは外れてしまう。
「○○が好きな髪型だから」は、瀧馬が知る限りではあるが会長には恋人も、そこまでさせる親友もいない為、当てはまらない。
「アニメキャラや、テイルレッドの影響で」は、一番有り得る可能性ではあるが、自らを危険に晒してまで応援しているヒーローと同じ髪型なのだから、寧ろ嫌いから好きへと変わるのではなかろうか。
……やはり、瀧馬やラースが考え付く限りの理由では、どれも否定出来てしまう。
ならばいったい何が理由で、何の事情があってツインテールの貫いているのか……余りに大きな(中身が多少下らない)謎である。
「案外家訓だったりしてな」
『ツインテールにするのガカ?』
「ああ、先祖
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