第五十六話
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しれない。
「はぁあああぁぁぁぁぁっっ」
ヴィヴィオのコブシが迫る。
「しまったっ!」
ヴィヴィオの攻撃にガードが間に合わずにわたしは後ろに有った扉を破壊しながら吹き飛ばされてしまった。
side out
「なのはさん!大丈夫ですか?」
「アオ…君?」
「はい」
一瞬意識が朦朧としていたが、直ぐに取り戻して俺を呼んだ。
「一体何が有ったんですか?」
「っ…ヴィヴィオが」
それからなのはさんは掻い摘んで説明してくれた。
ヴィヴィオが敵に操られたこと。
変身魔法で急成長した事。
どうやら凄まじい防御能力と相手の意思を捻じ曲げる能力を持っていると言う事など。
どうやら玉座の間を出てくることは無かったためにその間にヴィヴィオが攻めてくることは無かったのは幸いだ。
メガネの戦闘機人は再度強固なバインドを行使した後廊下に放置し、なのはさんと連れ立って玉座の間へと侵入する。
「あれが…ヴィヴィオ」
成長した体に漆黒の騎士甲冑、そして…
「写輪…眼?」
「え?何?」
なのはさんの呟きなんて今の俺には耳に入ってこない。
なぜ?と言う疑問でいっぱいだ。
事前情報ではヴィヴィオは聖王のゆりかごを起動させるキーとして拉致されたと言う。
そして聖王の御物であるこの船を動かせるのは聖王自身。つまりヴィヴィオは聖王のクローンだと言う事だ。
だがしかしヴィヴィオの左目に浮かぶ三つ巴の勾玉模様。あれは間違いなく写輪眼だ。
「なのはさん!」
「はっはい!」
「他に何か言って無いことは有りませんか!?」
なのはさんは俺の剣幕に押されながらも答えた。
「えっと…あ、そう言えば、聖王と竜王のハイブリットだって」
竜王の…それはつまり。
「助ける理由が増えたな…」
「え?何か言った?」
「ううん。それより、来るっ!」
一人増えたことでこちらを観察していたであろうヴィヴィオが床を蹴って一足飛びに俺の方へと駆け寄ってくる。
「はああああああっ!」
あまり手荒な事は避けたいけれど…
写輪眼を発動させて迎え撃つ。
迫り来るヴィヴィオ、ヴィヴィオの写輪眼がぐにゃりと歪んだかと思うと瞳孔の中心へと集まってその模様を変えた。
万華鏡写輪眼!?
そんな!?
しかもその模様は俺のものにそっくりだった。
まずい!
なのはさんの言葉から察するに『思兼』か!?
ヴィヴィオの攻撃をかわそうと思っていた俺は気が付いたらソルが張ったシールドに守られている。
くそっ!操られたっ!
『バリアバースト』
シールドを爆破して直ぐにヴィヴィオから距
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