sts 18 「私の大切な……」
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るって思えるし、体も至って健康や」
「俺が心配してるのは体じゃなくて心の方だ」
「そっちも健康や。隊長としての責任とかあるけど、それはなのはちゃん達にもあるし問題にはできへん」
私の返事にショウくんは大きなため息を漏らし、そのあとゆっくりとこちらを振り向いた。彼の瞳は普段よりも鋭く私を咎めるようなものが感じられる。
「まあ……お前の人生はお前のものだ。どういう風に生きるのか、どういう道を選ぶのか……それはお前の自由だよ」
自分の好きにすればいい、そのような言葉のはずなのに私はショウくんの顔から顔を逸らしてしまう。
私の命は……ショウくんが支えてくれて、うちのみんなが守ってくれて、なのはちゃん達が救ってくれて、あの子――初代リインフォースが残してくれた命。あの日に味わった悲しみや後悔はこの世界の誰にもあったらあかん。……私の命はそのために使うんや。
誰にも言ってはいないけど、私の中にはそんな想いがある。でもきっとショウくんには見破られてるんやろう。
本当……ショウくんは昔から察しが良すぎる。それに救われたことも多いから文句は言えへんけど、でも今回ばかりは気づかんでほしかったかもしれへん。
「そう言うんやったらお説教みたいなのはなしにしてもらいたいな」
「ダラダラと言うつもりはないさ。ただ……お前は独りじゃない。お前を見てる奴はちゃんと居る。あまり生き急ぐような真似はするな。……それと」
「それと?」
「俺はあいつから……アインスからお前やお前の家族のことを頼まれてる。だからもしもの時は、たとえ命令違反だとしても俺は自分の意思で行動するからな」
本当にそうしてくれるん?
もしも私だけやのうてなのはちゃんやフェイトちゃんが危ない目に遭ってても、私のこと優先してくれるんか?
そう言いたい自分は確かに居た。けれど、それを言ったらきっとショウくんを困らせる。彼が私の落ち込んだ顔や困った顔を見たくないように、私も彼のそんな顔は見たくない。だから私は……
「部隊長相手によくそんなこと言えるなぁ」
「今は友人として話してるからな」
「友人ね……なら指切りでもしてもらおうかな。口だけなんはもしものときに困るし」
昔みたいに頭を撫でたり、抱き締めたりしてほしい気持ちはある。やけど私は自分から告白しながら我が侭を言った身や。必要以上に甘えるわけにはいかへん。
「指切りって……」
「ええからええから……指切りげんまん嘘ついたら集束魔法1発、指切った」
「おい……そこは針千本だろ。集束魔法なんてリアリティがあるというか、下手したらトラウマもんだぞ」
「あんなショウくん……女っていうんは現実的な生き物なんや。集束魔法が嫌なら迂闊な発言はしないほうがええよ。まあこんな指切りするんは私だけやろうけ
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