sts 18 「私の大切な……」
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これといって失敗したような覚えはないんだけど」
「あぁ、別に仕事に関しての文句はない。お前らが仕事をきちんと捌ける奴らだってのは知ってるからな」
「じゃあ……何を言いたいの?」
「それは……もう少し実家や地球に帰れってことだよ」
その言葉で文句を言われる理由に見当がついたのか、なのはちゃんとフェイトちゃんの目が露骨にショウくんから外れる。
「お前らが忙しいのは分かってるけどな、実際のところもう少しくらい休暇は取れるんじゃないのか? 桃子さん達はもちろんアリサやすずか、ディアーチェもお前らのこと心配してるんだからな」
桃子さんやリンディさん達はなのはちゃん達の家族やし、アリサちゃんやすずかちゃんは大切な友達やからな。ショウくんの言うことは最もや。私は家族みんなとこっちに移り住んどるからふたりほど責められはせんやろうけど、休みがあったらアリサちゃん達には会いに行くべきやろうな。
……王さまとは特に顔を合わせんと。
アリサちゃん達とは地球で任務がある際に拠点を提供してもらっとる都合上会う機会はあるけど、王さまはそういう時に限って魔法世界の方に行っとることが多い。
普段はアリサちゃん達と同じ大学生なんやけど、ショウくんの代わりにレーネさんの面倒を見たりしとるからな。……王さまはショウくんの奥さんかって言いたくなる。
今の恋人は機動六課。そんな風に人には言うとるけど、一度はショウくんに告白した身。正直に言ってしまえば、彼への想いはあの日から変わらず持ち続けている。表に出したりはせんけど、人並みに嫉妬したりすることはある。
とはいえ、優先順位で考えるとやはり『自分の恋路<機動六課』なわけで……大体告白したときにあれこれ言ってしまっている以上、最低でも機動六課の試験運用は終わらせんと進展させるのはダメや。
「そ、そういうショウくんは……」
「お前らの近況を誰が教えてると思ってる?」
「はい、すみません。可能な限り対処します」
なのはちゃん、こうなることは半ば分かってたやろ。それなのに言うあたり度胸があるというか、分の悪い賭けが好きというか……こういうときくらいは諦めも必要と思うで。
「さて、今日は一応仕事も兼ねて来とるからな。おしゃべりはこのへんにして本題に入ろうか。まず昨日の動きについてのまとめと、機動六課の裏表について。それから……今後の動きについて」
聖王教会での用事を終えた私達は、速やかに機動六課に戻った。時間帯はすでに夜になっているし、ヴィヴィオに会いに行かなければならない人物もいるため、すぐさま解散する。
「ほならな、みんな」
「うん」
「情報は充分、大丈夫だよ」
「お前もさっさと休めよ」
そう言ってなのはちゃん達は、ヴィヴィオが待っている部屋へ歩き始
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