sts 18 「私の大切な……」
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らの時間は大差がないし、今はフェイトと同じ部隊に居るんだ。そっちの味方をしたらフェイトから何か言われるかもしれないだろ。それに兄妹は何歳になっても兄妹なんじゃないのか?」
ショウくんの問いかけにクロノくんは返す言葉がなかったようだ。名前が出ていたフェイトちゃんはフェイトちゃんで、何かしらショウくんに言いたいことがあるような顔を見せたけど、言うほうが不味いと思ったのか結局は何も言わなかった。
「クロノ提督とショウさんはとても仲がよろしいのですね」
「まあ……10年程付き合いがありますから」
「ふふ、別に照れなくても……ねぇショウさん?」
「そうだな……親しい故に困ることもあるんだが」
ショウくんのカリムに対する言葉遣いになのはちゃんやフェイトちゃんの顔には焦りが現れる。
長い付き合いのあるクロノくん相手なら問題ないけど、カリム相手には不味いと思ったんやろうな。まあ一般的には正しいことやけど、ショウくんとカリムは前から交流があるし、普段どおりに話してええって言ったんはカリムやからな。
そのため私にはショウくんを咎める理由はない。そんなことよりどうして彼の表情が曇っているというか、げんなりしているかの理由を考えたいと思ってしまう。
クロノくんと親しいだけに困ること……そんであの表情…………あぁなるほどな。ショウくんって何気に大変なポジションにおったし、今もおりそうや。それに場合によっては、矛先がクロノくんだけやのうてなのはちゃん達にも向くかもしれへん。
「困ることだと? 僕がいったい何をした?」
「何って……エイミィとケンカした時は必ず相談してくる奴が何を言ってるんだ」
「――っ、おいその話は今……」
「いやする。人間誰しもケンカする時はするから相談するなとは言わない。けどな、お前ら夫婦はたまに面倒臭い」
ふむ……夫婦って言い方からして相談してくる相手はクロノくんだけやないんやろうな。お互いに仲直りしたいと思ってるんに、直接行くんやのうて年下のショウくんを頼る。ショウくんはふたりとは付き合いが長いし、なんだかんだで力になろうとするし……まあ愚痴も言いたくはなるやろな。
「リンディさんっていう頼れる母親が居て、相談すれば力になろうとしてくれるであろうフェイトって妹も居る。にも関わらず……」
「えっと、その……ショウ、そのへんで許してあげて。クロノ達も悪気はないと思うし、今度からは私が頑張るから」
「……そうか。……なら今度はフェイト、いやフェイトとなのはに話がある」
自分達に矛先が向いたことにフェイトちゃん達は驚きの声を上げる。これからショウくんが話すであろう内容は想像できるが、止めるべきかというと止めない方が良いものだろう。
「えーと……私達ショウくんに怒られるようなことしたかな?
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