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剣闘士
6部分:第六章
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深い傷を負ってしまっていた。
 明らかに豹にやられた傷だった。それでもう斧を両手で持つことができなくなっていた。
 左手で何とか持っている。しかし最早劣勢は否めなかった。
「ちっ、こんなに強いのかよ」
 右手にから鮮血を流している彼は腹立たしげに呟いていた。
「獣の癖によ」
「大丈夫か」
 バーナムはその彼の横に来て声をかけた。

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