妖精の輝き
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「ギルダーツだーーー!!」
(お父さん・・・)
カナの前に現れたのは、妖精の尻尾最強の魔導士、ギルダーツ・クライヴ。
その男は顔中に血管を浮かべ、怒っていた。
一方、ウェンディの前に現れた者を見て、皆目を疑う。
「ウソ・・・」
「どうして・・・」
「なんで・・・」
「そんなこと・・・」
「こんなことが・・・」
ウェンディはその人物を見て、泣きじゃくる。だが、それは嬉しさによるものだった。
ウェンディの前には一人の竜がいた。自分と大して背丈の変わらない、顔立ちも幼く、少女と間違われてしまうかのような少年。
だが、そんな少年の髪はいつものような肩甲骨まである綺麗な髪ではなく、長さは不揃い、まるで何も考えずにただ切っただけのような髪形に、頭には血が滲んだ包帯を巻いている。
「バカな・・・なぜおめぇが・・・いや・・・」
カミューニはその少年を見て驚くが、それはすぐに違う驚きによって忘れられてしまう。
「覚醒したのか?」
少年の名はシリル・アデナウアー。その顔にはドラゴンのような鱗が浮かんでおり、髪はウェンディのような藍色に変化していた。
そう、竜の力を身につけたシリルがウェンディの前に帰ってきたのだった。
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