妖精の輝き
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「プッ!ふはははははは!!これがお前の探していた魔法か!?弱すぎんだろ!?あはははははは!!」
「黙れカミューニ!!」
この様子を見ていたカミューニは腹を抱えて大笑いする。ブルーノートはそれを見て苛立つ。
「この程度で妖精の輝きなわけねぇだろ!!」
「あ?そうなの?」
カミューニは笑いすぎて出た涙を拭いながらそう言う。
「いくら強力な魔法でも、術者がゴミだとこんなものみてぇだな」
「そうかよ。じゃあ、おめぇはあとはそいつから魔法を取りだしゃいいだろ?あいつらは俺にくれ」
「ああ。いいだろ」
カミューニは立ち上がり、ある人物の前に足を進める。その人物は・・・
「やっと会えたな。天空の巫女」
「へ?」
ウェンディだった。カミューニはウェンディを持ち上げる。
「てめぇ!!ウェンディに何するつもりだ!!」
「あ?こいつの魔法を取り出すんだよ。水竜の死んだ今、これしか方法はねぇからな」
カミューニは腕に力を入れ、ウェンディの首を絞めていく。
「知ってるかね?死んだあとでも魔法は取り出せるって」
(そんな・・・私の力不足で・・・)
ブルーノートもカナから魔法を取り出すため、カナの前に立つ。
「せめてもの慈悲だ。お前の大好きだった水竜の元に送ってやる」
「ううっ・・・(シリル・・・)」
カミューニは少し悲しげな表情を見せたが、すぐに表情を戻し、ウェンディを締め上げていく。
「カナ・・・ウェンディ・・・」
「やめ・・・て・・・」
「お願いよ・・・」
「二人を・・・」
「殺さないで・・・」
ナツ、ルーシィ、シャルル、セシリー、ハッピーが目に涙を浮かばせる。
「俺は今日も飛べなかった」
「すまなかったな天竜」
(シリル・・・)
カナは目を閉じ、自分の力不足を恨む。ウェンディは自分の最愛の人のことを思い浮かべる。
「お前は地獄に落ちろ」
「早く水竜の元にいってやれ」
(いや・・・)
ウェンディはシリルがそんなことを望まないとわかっている。だから、生きたいと願う。
「シリル!!」
ピカッ
「!!」
「なっ!!」
「「「「「「!?」」」」」」
ウェンディがシリルの名前を叫んだとき、突然ウェンディの左手がピンク色に光輝き出す。カミューニとブルーノートはそれに気を取られ、動きを止めてしまう。
その時、
ドドーーーン
「「「「「「「!!」」」」」」」
ブルーノートとカミューニの体が宙を舞い、後方へと弾き飛ばされる。
ブルーノートとカミューニは着地し、自分を弾き飛ばした者を見る。
カナとウェンディは、自分の前に現れた人物を見て涙を流す。
「ギルダーツ!!」
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