妖精の輝き
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法が当たりさえすれば、確実に倒せる!!」
カナはブルーノートを見据えてそう言う。
「すごい!!お墓で手にいれたの!?」
「なぬ!?墓に行ったってことはお前・・・まさか試験は・・・」
ナツがカナが二次試験を合格したのだと思い、しょぼくれている。
「今はその話置いとかない?こいつを倒すために協力して、ナツ」
「ムゥ」
「私が魔力をためる間、あいつをひきつけて」
「むぅ〜〜」
カナの提案にどうしても納得のいかないナツ。
「フン!!」
ナツがカナの作戦に納得できないでいるうちに、ブルーノートが両腕を広げ、ナツたちを吹き飛ばす。
「「「うわああああ!!」」」
「「「きゃあああ!!」」」
「くっ!!」
「おお、すげぇ威力」
カミューニは完全に傍観者になっており、吹き飛ばされたナツたちを見てそう言う。
カナはなんとか体勢をすぐに直し、立ち上がる。
「俺の重力下で動ける者などいねぇのさ」
ブルーノートが腕を下に振ると、カナも重力によって倒れる。
「まさか探してた魔法が、向こうからノコノコやって来るとはなぁ。妖精の輝き、その魔法は俺が頂く」
ブルーノートはカナに向き直る。
「この魔法はギルドの者しか使えない・・・お前らには使えないんだ!!」
カナの言う通り、この妖精の輝きを含めた三大魔法は妖精の尻尾のギルドマークを刻む者たちにしか使えない。
「魔の根源をたどれば、それはたった一つの魔法から始まったとされる。いかなる魔法もたった一つの魔法だった」
(たった一つの魔法・・・?この話・・・昔どこかで聞いたことあるような)
ルーシィはブルーノートの話を聞き、何かを思い出そうとしていた。
「魔道の深淵に近づく者は、いかなる魔法も使いこなすことができる」
ブルーノートはカナを魔法で持ち上げると、押し潰そうとする。
「ぐああああ!!」
「カナ!!」
ルーシィは叫ぶが、ブルーノートの重力のせいで起き上がることができない。
「う・・・ご・・・け・・・」
ナツがカナを助けようと力をいれる。
「逆に聞くが小娘。てめぇの方こそ妖精の輝きを使えるのかね?」
「あた・・・りま・・・えだ・・・」
カナはどんどん潰されようとしている中、声を振り絞る。
「太陽と月と星の光を集め濃縮する超高難度魔法。てめぇごときが使える訳ねぇだろうが」
ブルーノートはカナに向けている手を握り、さらに力を込めていく。
「うああああああ!!」
カナはあまりの痛みに悶える。
「安心しろ。その魔法は俺がもらってやる」
「オオオオオ!!」
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