妖精の輝き
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「できるわけない」
「じゃ、時間を稼ぐだけでいいや。頼むぞ」
ナツはそれだけ言うと、洞窟から出ていこうとする。
「違う!!そっちじゃない!!」
ドランバルトは立ち上がり、自分に背を向け歩いているナツたちに向かって叫ぶ。
「今お前たちが置かれている状況を、どうやったら打破できると言うんだ!!」
「全力でやる。それだけだ!!」
ナツたちは振り返らずそう答える。
ドランバルトは、そんなナツたちの背中を見送ることしかできなかった。
その頃、悪魔の心臓の戦艦では・・・
「まさか、メルディまでやられるとは・・・」
ワインを一杯飲みほし、グラスを置いたハデスが言う。
「七眷属が半数を切ることは、予想しておらんかったな。ブルーノート」
ハデスはブルーノートに視線を向けたが、そこにはすでに誰もいなかった。ハデスは大きくため息をつく。
「やれやれ、手遅れか・・・悪いなマカロフ、奴だけは使うまいと思っていたのだがな。終わりだ」
ハデスは一人残っている戦艦で、そう言った。
「ったく、一体なんだってんだ!!」
天狼島に船から降りた男がそう言う。
「なぜこの島に敵が・・・」
「今は状況を把握しねぇと。簡易ベースに戻ろうぜ!」
ロン毛の男と仮面のようなものを被っている男がそう言う。
3人が走り出そうとした時、
「なっ!?」
「おい・・・」
「ウソだろ?」
3人は近くの砂浜である物を見つけ、それの元へと急いだ。
その頃、ナツたちは簡易ベースを目指して走っていた。
「ドランバルトさん、大丈夫かな?」
「ほっとけばいいのよ、あーいうのは」
「評議院を止めてくれるといいけどね〜」
ウェンディにシャルルとセシリーがそう言う。
「あたしはカナも心配。どこではぐれたんだろう?」
「キャンプにいるといいね」
ルーシィははぐれたカナを心配し、ハッピーがそう返す。
ナツたちが走っていると、目の前に人を発見する。
「お?誰かいるぞ」
その言葉に全員が足を止める。しかし、その人の周りが何かおかしかった。雨がすごい勢いでその人物に降りかかっていたのだ。
「何?この魔力・・・」
その男はウェンディたちに少しずつ近づいてくる。
「なんであいつの近くだけ、雨が激しいの!?」
「肌がピリピリする・・・」
「何
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