手合わせ
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俺はともかく、元々の生地が薄いアイズは、少々エライことになっていた。
流石【破魔の紅薔薇】。いい仕事をしてはります。
……って、いかんいかん。俺はリューさん一筋一筋
「式、聞いてるの?」
「イエス!!! ユアハイネス!!!」
ハーチェスさんの背後に鬼がいた。
いや、正確にはハーチェスさんの話を聞かない俺を睨むリリアさんだった。
……え?なにそれ怖い
「すみません。うちの副団長が……」
「……いや、いい。うちのアイズも受けた時点で同罪だ」
まるで子供の喧嘩を謝る保護者のようである。
「おとうさーん」
「……式」
「り、リリアさんはお母さんですよ?」
「ウフフ……分かってるじゃなぁい!」
なにそれチョロい
一瞬で上機嫌となったリリアさんを無視して、俺はリヴェリアさんと話を続けるハーチェスさんの方に目をやった。
その奥では、野営地の片付けを行う六人の姿。尚、内一人は光っているだけだ。
……あ、ヒルさんに蹴られた
「それじゃぁ、僕らはそろそろ」
「ああ。世話になったな」
「いえ。僕らもその分の話は聞けたので」
みんな、そろそろ帰るよーというハーチェスさんの合図にすっかり準備を終えてしまった俺達【バルドル・ファミリア】は二人に別れを告げ、十八階層を離れた。
俺? 正座での移動という苦行の最中ですがなにか?
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