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ソードアート・オンライン〜雷皇の狩人と双棍の闘士〜
B:黒い妖精
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だなおい!」
ソーマは息を切らして言うと、ネフィリムは俺のリヴェンジャーを投げ渡してくる。それを掴むと、リュートが言う。
「コイツは……」
リュートの見た先にいるのは、モンスターーーーー現時点ではNPCに違いないがーーーーが二人。それが問題の大型キャンペーンクエストのスタートNPCなのだ。
「さて、今から重大な選択をしてもらう」
俺は厳かに言う。
「今回のコイツは第九層まである大型キャンペーンクエストだ。どちらかに味方に付けばその時点でその時点でその陣営の味方になり、逆にもう一方は敵になる。途中でミスっても受け直し不可。当然対立ルート変更不可。選んだらそのまままっしぐら」
「……何が言いたい?」
ソーマは睨むと、あっけらかんと俺は言う。
「ぶっちゃけダークエルフかフォレストエルフ、どちらに付く?と言う簡単かつ重大な選択」
「決まってるな。うちのリーダーの色だ」
と、ソーマは言うと、全員が頷く。
「……そんな簡単に決めていいもん?」
「そうでもしなきゃ始まんねぇだろ。行くぞ」
神機を担いだソーマは言うと、仕方ないと言うように俺は一緒に外に出る。
同時、二人のエルフの頭上のマークが、クエスト進行を意味するマークに変わる。
「人族がこの森で何をしている!」と、フォレストエルフの男。
「邪魔立て無用!今すぐ立ち去れ!」と、ダークエルフのお姉さん。
勿論、退却するまでもなく、俺達は武器をフォレストエルフに構える。途端、フォレストエルフの顔が険しくなり、イベントmobのカラーカーソルに、敵対状況へと移行を警告する赤い枠が点滅する。
「愚かな……ダークエルフ「テメェのが最も愚かだよ!」……なら消えろ!!」
台詞を被らせた俺の視線の先で、フォレストエルフのカーソルが変わる。薄い黄色からーーーーどす黒いダーククリムゾンへ。
「良かろう、ならば「ご託は良いから来いよ!」やはり完全に殺してくれる!」
背後に炎のオーラが見える様な感覚に教われながらも、俺は叫ぶ。
「フォーメーションは何時ものブレイクダウン!良いか?絶対に誰も死ぬなよ!?」
『了解!!』
全員の叫び声が頼もしく思え、俺は久々に二刀神機を装備して、フォレストエルフに襲い掛かった。
二十分後。
「ば……馬鹿な……」
そんな言葉を残し、どうっと倒れるフォレストエルフを見つめ、俺はぼやく。
「うん、まぁ……ドンマイ」
フォレストエルフのHPバーはゼロ。即ち討伐してしまったのだ。俺達全員のHPバーは軽微ながらも緑。しかも全員が戦闘のプロなら、当たり前と思ってしまう俺の思考は正しいのかと思うほど俺は自分を呆れる。
隣では、イェーイ!イェーイ!とハイタッチする組と、それを
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