2部分:第二章
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第二章
「絶対に死ぬんだしな」
「だったら今を楽しむのがな」
「そうだよな」
「そうだな」
バーナムも一旦はそれに頷いた。
「それが俺達だな」
「そうだよ。今更何を言ってるんだよ」
「急にどうしたんだよ」
「いや、何でもない」
今はこう返した彼だった。
「それでだ。これからだが」
「ああ、飲もうぜ」
「それでいいな」
「丁度近衛隊長から宴に呼ばれてるしな」
皇帝の近衛隊長である。その地位はかなりのものである。
「楽しくやろうぜ」
「戦いの後にぱーーーーっとな」
「わかった。それじゃあ行くか」
「あんたも来るんだろ?」
「ああ」
それは行くと応えるバーナムだった。
「そうさせてもらう」
「何か今日の宴は凄いらしいな」
「凄い御馳走が出るらしいな」
「酒だってな」
剣闘士達は上機嫌で話を続けていく。
「だから行こうぜ」
「楽しみにな」
そう言ってそれで行くのだった。そうして親衛隊長のその豪奢な屋敷に行くとすぐに宴の場に案内されてそこでクッションを与えられてその上に寝転がる。皆その前に置かれた御馳走を食べていく。周りにはギリシア風の柱が立ち並び白く奇麗な部屋の中で宴となった。
御馳走は色々あった。鶯の舌を焼いたものやダチョウの脳味噌、それに孔雀の卵や駱駝の踵、それに鯉の内臓といったものが次々に出される。
皆それを満面の笑顔で食べていく。しかしだっや・
「あれっ、バーナム」
「あんたは食べてるのか?」
「どうなんだ?」
「食べている」
見れば食べてはいる。それもかなりだ。しかしそれでも彼の顔は喜んではいない。むしろかなり不機嫌そうな顔で食べているのであった。
仲間達はそれを見てだ。また怪訝な顔で言うのだった。
「やっぱり何かあったのか?」
「だよな。全然面白そうじゃないしな」
「俺は奴隷だった」
今言うことはこのことだった。
「奴隷だった」
「けれど今は違うじゃないか」
「そうだよな」
そのことを言い合う彼等だった。
「報酬で金払ってそれで解放奴隷になったしな」
「今じゃチャンピオンじゃないか」
「ローマきっての剣闘士だろ」
それを言うのだった。
「それで何を言ってるんだよ」
「文句ないじゃないか」
「そうだな」
無愛想な顔で頷きはした。
「とりあえずはな」
「そうだよ。まあ何時死ぬかわからない世界だけれどな」
「それだけに楽しめばいいさ」
「そういうことだよ」
他の剣闘士達は至って楽観的だった。
「今を楽しめばいいじゃないか」
「違うか?」
「だよな」
「そういうものか」
それを聞いて静かに述べた彼だった。
「それは」
「そうそう」
「今は食おうぜ」
「それに飲んでな」
仲間達は言いながらそ
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