1〜2期/啓編
K4 警姫・プリトウェン
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れた。
「何で庇うんだよ! 今こいつ響ちゃんのこと殴ったのに!」
この女は、響ちゃんが持てる全部を一生懸命訴えたのに、それを殴りやがったんだ。同じ目に遭わせなきゃ気が治まらねえ。右がダメなら左で――
「そこまでにしておけ、お前ら」
だああ!? なんかスゴイ力で上に引っ張られた。足がバタバタ宙を掻く。
「おじさま……」
「げ、弦十郎さん……」
離せ、離せよオッサン! おれは猫の仔かっちゅーの!
なんて暴れてたら、あーー! 勝手に装甲がなくなった。何でここで消えるんだよ、まだこの女に一発入れてねえのに!
「らしくないな、翼。ろくに狙いもつけずぶっ放したのか。それとも――」
司令サンが歩いてって、リディアンの制服に戻った風鳴サンを支え起こした。
「――立花君」
「「は、はい!」」
「すまん、弟のほうだ。改めて本部に来てもらえるか」
「おれがシンフォギア使ったから、っすよね」
「察しが良すぎるのも考え物だな」
司令サンが苦笑した。
横で支えられて俯いてる風鳴サンは――泣いてた。
な、泣いたって許してやらねえからな!
――てなわけで。
またまた来ました。特異災害対策機動部二課(もう暗記しちまった自分の脳が嫌だ)。
んで、おそらく響ちゃんも受けたであろうメディカルチェックを受けてから、響ちゃんも待つ待合室に急行。
「響ちゃんっ」
「検査終わったの?」
「うん。――風鳴サンは?」
きょろきょろ。――いねえな。よし。
響ちゃんと一緒に待ってたらしい司令サンに、例の紅い結晶を返してもらった。トップ用の留め具を付けてペンダントにしてくれてる。ありがたや。
「これ、セーイブツなんすか? 旅行先でたまたま手に入れただけなんすけど」
答えたのは検査室から出て来た櫻井サンだった。
「間違いなくね。キミが世界で最初に発見した、第7号聖遺物。その名も“プリトウェン”。アーサー王伝説に出てくるアーサー王が、実際に使ってた盾」
「へえ……ってえええええ!? ええ!? ナンデ!? おれ発掘も考古学もしたことない!」
「その辺こそアタシたちが知りたいわぁ。啓君、それ、どこでどう手に入れたワケ?」
少ししか会ったことがないおれでも分かるほど、櫻井サンの目の奥は凍てていた。
「おれの中学、修旅は2年生で外国行くんす。んで、おれ、自由行動の日、アーサー王の墓があるって言われてる土地に行ったんです」
「アーサー王の墓……英国のグラストンベリー・トールか」
「そこならアーサー王ゆかりの品がぽろっと出るのもアリかしら」
「いえ、その、それがですね。おれ、このシンフォギア? ってヤツ、現地の人から貰ったんです。お
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