2期/ヨハン編
K3 影と添う
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
大鎌はヨハンと影の「間」を薙いだ。この時ヨハンには、何かの糸がぶちぶちぶちと切れる音が聞こえた。
本来は「魂の両断」を特性とするイガリマだが、特性を延長すればこうして無形のモノを伐り裂くことも可能だ。
「ありがとう、切歌。おかげでやっと動けるよ」
「鈍くさいデスねー」
「らしくない」
解放されたヨハンは、手足を振って体の自由を確かめた。
「ごめん。今回は相手が悪かった。大目に見てよ」
「相手? 天羽々斬はステージに上がってたんじゃないの?」
「うん。僕が不覚を取ったのは、彼女本人じゃなくて、そのマネージャー」
「天羽々斬のマネージャー……データには諜報員ってあった」
「これが妙な技を使ってきてね。あれがジャパニーズ・ニンジャってやつなのかな」
「ニンジャ見たことない。ヨハン一人ずるい」
「どこまで脱線する気デスか……」
切歌が脱力したように肩を落としてから、ぱんぱん、と小気味よく手を叩いた。
「とにかく! ヨハンはドクターのガード、調はあたしと一緒にマリアの援軍デス!」
「「Aye-aye, Mom」」
調と切歌がステージに上がったのを見届けてから、ヨハンも逆方向へと走り出した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ