第五十五話
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棒を手にあたしは駆動炉に向けて走り出した。
side out
さて、なのはさんを抱えて飛行しながらガジェットの攻撃を避けていく。
破壊しないのかって?何体いるのかわからない物を相手にしてたらこっちの体力やら魔力やらが先に尽きてしまうって。
円を広げるとこの先の曲がり角に一つオーラの反応がある。
それを伝え、なのはさんにバスターのチャージを始めてもらう。
先手必勝。
ゆりかごの中に居る管理局員は俺たち3人のみだし、他は敵とヴィヴィオの何れかだ。
少し魔力を食うがサーチャーを飛ばすと曲がり角の先に居るのはどうやら戦闘機人のようだ。
映像を見ると武器からロングレンジの砲撃タイプと推察される。
スルーしたいけれど、ヴィヴィオが居る部屋に行くためにはここを通らなければならない。
「なのはさん」
向こうはチャージも完了してすでに発射体制も整っている。
「うん!」
しかし、こちらの準備も完了している。なのはさんの砲撃の威力は信頼しているから大丈夫なはずだ。
通路に躍り出るとなのはさんはすばやくレイジングハートを構えた。
「ディバイーーーーーン、バスターーーーーー」
ゴウッっ空気を巻き込むように迸るピンクの奔流は、相手の砲撃魔法を押し流して直撃、魔力ダメージで気絶させた。
さて、通りしなになのはさんが強固にバインドを掛けて行ったので、逃亡される可能性は少ないだろう。
そのまま通路を進むと少し大きめの扉が現れる。
「この奥?」
「ああ」
俺の返答を聞くとなのはさんはディバインバスターの収束を始めた。
問答無用で扉を打ち抜く気らしい。
正規の手段で開ける時間すら惜しんだようだ。
直撃したバスターは扉をくりぬき、破片が宙を舞う。
ちょうど大人が通れそうな位の穴が開き、そのまま進入すると玉座に拘束されるように座らされているヴィヴィオの姿が。
「ヴィヴィオっ!」
なのはさんが叫ぶ。
「…まっ…ま?」
「やはりこっちが当たりか!なのはさん、ここは任せます」
「え?アオくん?」
ボワンっと煙を上げてその姿が霧散する。
…
…
…
…
幅の広い通路を全速力で飛んでいる。
先ほどから段々ガジェットの量が増えてきている気がするが、向こうの移動速度以上の速度で飛んでいるので、正面の攻撃をかわしさえすれば後は追いつかれることも無い。
まあ、後ろからの追撃も有るには有るが、反転している間に射程範囲から抜けちゃってるから問題ない。
つい先ほどなのはさんと一緒に居た俺の影分身が帰ってきた。
どうやら向こうが当たりだったらしい。
玉座の間に向かう
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