マブラヴ
1015話
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後、ホワイトスターと時の指輪の融合実験を行います。危険はありませんが、万が一の可能性もあるので、心配な方は至急リュケイオスを使って自分の世界へとお戻り下さい』
その声と共に、この森にもマリューの姿が映像モニタに映し出される。
柔和でありながらしっとりとした女の艶を感じさせるその美貌は、男女問わず、人間エルフ族問わず、俺の周辺にいた者達の意識を一瞬にして集める。
「あら、マリューさんですわね。……そう言えば、技術班の方は大丈夫なんですの?」
マリューの姿を見たあやかは、他の者達とは違いマリューに目を奪われるという事はない。……まぁ、毎夜の如く色々とあられもない姿を見ているあやか、そして千鶴にしてみれば……といったところか。
「ああ、技術班に関しては全員魔法球から強制的に引きずり出した」
ホワイトスターに時の指輪を融合させるという実験だ。同じように時の指輪を融合させた魔法球の中にいれば、どんな影響が出るか分かったものではない。
それを承知の上で、まだ研究の途中だからと魔法球から出ようとしなかった者に関しては、エキドナとセシルによる強制執行が行われた。
特にロイドなんかは、セシルに襟首を掴まれて強制的に引っ張り出されていたな。
時の指輪をホワイトスターに融合させた結果の経過観察という理由もあって、明日の午前10時までは魔法球の中に入る事を禁じたのだが……技術班の事を思えば、ちょっと厳しかったか?
いや、それでも結構前からその辺に関しての周知は徹底していた筈だから、それを思えばそこまで厳しい話でもない……と思う。
ともあれ、先程のマリューの映像が消えると、周囲にはざわめきが戻る。
きちんとホワイトスターでそういう実験が行われると知った上でこの祭りに参加しているとしても、やはりこうして実際に行われるとなると緊張はするのだろう。
だが……それでも、慌てて転移区画に向かおうとする者が少ないのは好感が持てるな。
それはあやかや千鶴にしても同様だったのだろう。小さく笑みを浮かべつつ周囲を見回している。
「さて、取りあえず……クレープでも食うか。ゴーヤ以外でな」
「そうですわね。時間まで残り10分。ここでその時を迎えるのもいいかもしれませんわね」
「そう? まぁ、2人がそう言うのなら私は構わないけど」
2人も特に反対はないようなので、そのままクレープ屋の屋台へと向かい、俺はベリースペシャル、あやかは南国の香りという南国フルーツを多く使ったもの、千鶴はチョコバナナを選ぶ。
それぞれのクレープが出来上がり、金を払って受け取るが……
「へぇ、予想以上に美味いな」
クレープ屋の屋台から少し離れた場所、公園に用意されているベンチで、あやかと千鶴と共に座ってクレープを口に運び、呟く。
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