マブラヴ
1015話
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や、勿論ゴーヤが沖縄では普通の食材だというのは知っている。だがそれでもあの苦さは、少なくても俺の嗜好には合わなかった。
島豆腐とか、ソーキ蕎麦とか、豚の角煮のラフテーは麻帆良にあった店で食った時に美味いと感じたんだから、決して沖縄料理が口に合わないって訳じゃないと思うんだけど……
そんな風に考えながら周囲に視線を向けると、多くの観光客がハイエルフやダークエルフと仲良く会話をしているのが見える。
いざこざが起きてないようで何よりだ。
「アクセル様!?」
そんな中、ハイエルフの1人が俺の存在に気が付き、大声を上げる。
同時に、それを聞いた他のハイエルフやダークエルフが俺の方へと視線を向け、小さく頭を下げてくる。
色々な意味で周囲の注目を浴びているが、それでも以前のように跪いたりせずに頭を下げるだけになったんだから、俺の言葉をよく守っていると言ってもいいのだろう。……それでも結局観光客達の視線が俺に向けられてはいるが。
「気にするな。ホワイトスターと時の指輪の融合実験の前にちょっと見て回っているだけだ。……まさか、これ程までに大きな祭りになるとは思っていなかったけどな」
「そうですか。ですが私達エルフ族としては、シャドウミラーの皆様が私達と同じように長き時を生きるというのは非常に歓迎出来ます。……人は、その寿命があまりに短すぎますからね」
そう告げるハイエルフ。
ちなみに、今回の実験前には当然ホワイトスターに住んでいるエルフ族にも時の指輪の効果を受ける事が出来ると話したが、種族的に元々数百年、数千年、あるいはそれ以上を生きるエルフ族としては元々その辺に関しては特に気にしないのか、取りあえず現状維持を選択した。
まぁ、別に今受信機を付けなければ後日付けられないって訳でもないんだから、それはそれでありの考え方だとは思うけどな。
「そうだな、お前達エルフ族……ハイエルフやダークエルフが俺達シャドウミラーにとって末永く良き友人となる事を祈ってるよ」
デフォで精霊魔法を使えるエルフ族というのは、シャドウミラーにとっても色々な意味で頼もしい存在となるだろう。
まぁ、このホワイトスターではネギま魔法と同様に精霊魔法はかなり使いにくいという面もあるらしいが。
ただ弓とかの腕前は落ちている訳ではないので、そのうちクロスボウとか、あるいは銃を持たせてみるのもいいかもしれないな。
そんな風に考えている間に、他のエルフ族の者達は俺から視線を逸らすと、それぞれ自分のやっていた事の続きを始める。
この辺に関しても、俺というかシャドウミラーに慣れてきた感じはする。
……ん?
「始まったな」
ふと、耳に入ってきた声に思わず呟く。
俺の呟きに、あやかと千鶴もまた耳を澄ます。
『10分
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