序章2 襲撃
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ろした。
ジンの槍術には親父が付けた名前があった。確か………
「槍舞だっけな………」
まるで槍を使って舞っている様な動きに親父が名付けた。ジン曰く、槍を身体の一部と考え、全身を使って動くらしい。
試した事があるが、とても真似が出来る技では無かった。
「くそっ………!!」
仲間が3人即座に倒れたのを見て、残り2人の判断は早かった。
1人が直ぐに馬にまたがり、もう1人が馬にも乗らず槍を構え俺達を足止めしようとしていた。
「させない!!」
再びティエナの矢が飛来する。
「くっ………!!」
偶然か、逃げようとした男の視線に弓を確認できた。馬に着けていた盾を構え、冷静に富んできた弓を防いだ。
「いいぞ、行け!!」
そう言われ、馬を走りださせようとする。
「行かせるか!!」
さきほど、天幕の中に合った手槍を持ち、投擲。
「あがっ!?」
その槍は見事に馬に乗り、逃げようとした男の背中に辺り、衝撃と共に馬から転げ落ちた。
鎧のせいで、仕留めるまでにはいかなかったものの、地面に背中から落ち、頭も打ったようで気絶しているみたいだ。
「よし、ナイスジン!!」
「くそっ!!」
投げたため、何も持っていないジンに囮の男が槍で斬りかかった。
「させるか!!」
ジンに向かわせる前に、俺が割って入り、振るわれた槍を弾き返した。
「ぐっ………!!このままむざむざやられてたまるか!!」
男は手に持った槍を俺達に向かって投げつけ、そのまま馬へ走り出した。
「ちっ………!!」
飛んできた槍を再び弾き返しているうちに囮の男も馬にまたがっていた。
「ティエナ!!」
「今度は………行け!!」
再び、遠くから矢を放つティエナ。
「もうどこから飛んでくるのかは分かっている」
男は投げやりに見えて冷静だった。馬に乗って走りだす前に近くの大きな岩に移動した。
「くっ、不味い!!」
ティアナの大弓は連射が効かない。一度失敗すれば再び矢を射るまでに逃げられてしまう。いくら腕がいいとはいえ、馬が走っている所を遠距離から狙い撃ちは流石のティエナでも出来ない。
俺は直ぐに走りだすが、今にも馬は走り出そうとしている。このままじゃ逃げられてしまう。
「ライトニング!!」
そんな中、岩場に隠れていた男に上級から白い雷が落ちた。
「な………何が………」
そう呟き崩れ落ちる男。
「魔法………?」
「良かった………間に合った………」
ジンの所まで出てきたセリアが安堵のため息を吐いた。
セリアも1人だけじっとしていられなかったんだろう。戦闘も不慣れで魔法が使えるとは言っていたがよもやこれほどの威力があるとは思
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