序章2 襲撃
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ど大事では無いと言う事であり、あまり良い物では無かった。
………まあそれでも無いよりはマシなのだが。
「よし、それじゃ早く集落の外へ………!!」
「えっ!?」
人の気配を感じ、咄嗟にセリアを抱き寄せ、天幕の裏へ隠れる。
「えっ、えっえっ………!?」
「セリア、静かに………」
慌てるセリアを静かにさせ、物陰からこっそりのぞくと、出口にベルン兵が居た。
数にして5人。恐らく、戦闘に参加しなかった予備兵だろう。反対側を見張るように言われ、やって来たと思われる。
ジン達も少し離れた天幕の物陰に隠れたようで、ベルン兵を確認したようだ。
(不味いな………)
ここに兵士が少数配置されているとなると、いずれもっと多くの兵士がやって来るだろう。そうなれば見つからずに逃げるどころか、逃げられる可能性も低くなる。そして足となる馬車もいずれ見つかってしまうだろう。
(となれば………)
そう思いながらジンを見る。どうやら考えは同じなようだ。
「セリア」
「は、はい!」
「強行突破する。援護頼むな」
「えっ!?はっ………」
俺はセリアの返事を聞く前に物陰から走り出していた。
横を見るとジンも単独で堂々をベルン兵の元へと向かっていた。
「うん……?敵か!!」
俺とジンが動いて敵も気がついたようだ。相手は全員槍を持っていた。後ろの2人は側に馬を従えていたので騎兵のソシアルナイトだろう。
(全員槍か………リーチじゃ不利だが………悪いが俺には関係無い!!)
槍を俺とジンに向け、待ち構える。ある意味賢い。外へ出る事が目的である以上無闇に出て行かなくても相手からやってくるし、待ち構えた方が攻撃しやすいと考えたのだろう。
しかし動かないと言うことは的みたいなものだ。
「貰った………!!」
俺とジンの頭上から高速の矢が放たれた。
矢は真っ直ぐ敵の喉へと吸い込まれるように飛んで行った。
「うっ!?」
狙いは狂うことなく相手の喉に突き刺さりそのまま絶命した。
「アーチャー!?しかし何処からだ!?」
「余所見してていいのか?」
「えっ!?」
飛んできた方向を確認していた相手の兵士1人が気の抜けた声を出した。
「なっ………!?」
「終わりだ」
相手に反撃させる隙を与えず、袈裟斬りで着ていた軽装ごと斬り裂き、そのまま動かなくなる。
「あがっ………!?」
ジンの方も一瞬だった。俺と比べてスピードの遅いジンでは相手が気付く前に懐に入るのは無理があった。
だが、ジンは相手の槍の突きを身体を捻るだけで交わし、カウンターのようにそのまま槍を突き返した。
しかも一突きでは終わらず、1度突いたあと、流れる様な動きで槍を回し、刃のある方で上から斬り下
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