序章2 襲撃
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と思っていたのか自然と頷いていた。
「どうして………」
「君を放っておけないだろ?それに多分俺達もフェレへ行くことは多分重要な事なんだ。これから起こるであろう動乱を終わらせる為には」
「だけどそれじゃあリオル族は………」
「大丈夫だ、親父がいればなんとかなる。疾風の剣士は伊達じゃないよ」
「疾風の剣士………?」
不思議そうに首をかしげるセリア。その可愛らしい仕草に思わず笑みが溢れた。
「………何で笑ってるんです?」
「ああ、いや悪い。可愛らしかったから思わずな」
「か、可愛いだなんて………」
そう恥ずかしそうに俯くセリア。何でいちいち可愛らしい仕草をするのだろうか………?
「…………」
「………2人共良いか?」
「あ、ああ!どうした?」
ジンが入り口の近くから申し分なさそうに声をかけてきた。
すぐ近くにいるティエナに関してはジト目で俺を見ている。
思わず空気が和み、のんびりと話していたが今の状況じゃ少し不謹慎だったか。
「まだこの近くには敵は来ていない。恐らく東側から攻めてきたんだろう。今の内なら敵に気付かれず動けるかもしれない」
「ジンとティエナの準備は………?」
「流石にこのまま家にへは行けないだろう………近くの天幕で予備の槍と弓を借りていく。幸いティエナは大弓を持ってきているしな」
そうジンが言ったところでティエナが自信満々に背中に止めている大弓を持って見せる。
「うわぁ………大きい………」
ティエナの身体で隠れていたがやはり大きさはティエナと同じくらい。
あれで弓の弦の強度は普通の弓の約1.5倍ほど、その反発の強さが、遠くから狙い撃てるほどの射程を作っているが、本人しか扱えないだろう。
「そう言えばジンも大事な槍があるんじゃないか?」
「あれはここには無い。取りに行くにもここからじゃ遠いし、目的地とは反対方向だ。………それにあの槍は俺かアルスさんしか見つけられないよ」
「そうか………」
あの槍とはジンがこの集落に辿り着く際に持っていた槍の事で、当時子供でまだかじった程度の弓と剣の実力しか無かったが、あの槍の持つ力に圧倒されたのを今でも覚えている。
(名前は教えてくれないけど、多分あの槍は母さんのマー二・カティの様な特別な武器で、恐らくどの槍よりも優れているだろう………)
もし今すぐに持っていければこれからの旅に役に立つかもしれない。………そんな淡い期待もあったが、直ぐにその期待は四散してしまった。
「ゼオン、どう言う編成で行く?」
「ああそうだな………俺が先頭を行く、セリアは魔法で援護と回復。ジンとティエナは武器や何か役に立つ物を集めるだけ集めといてくれ」
「了解した」
「任せて」
ジンとティエナの返事を聞き、俺は鉄
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