カクテル
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「ならお言葉に甘えて」
いつものキザなお辞儀をしてるのが、なぜだかちょっとおかしく思えちゃう。
裏子が座っていた席に腰を下ろすと、グラスの氷がカランと音を立てる。
カウンター越しより少し近い飛白に、ちょっとドキドキしちゃうな。
それになんだかふわふわぽわぽわしてたのしいかも‥‥‥
「ふふっうふふっなんだかおもしろいね。ふふっ」
グラスを傾けながら、たのしくてくすくすと笑ってしまう。
「僕がこの席にいることが、そんなに面白いのかい?」
「だってぇ、普段はずっと向こうにいるんだもん。ふふっ」
飛白を斜めに見上げてみる。うん、こんな角度で見るのって新鮮でたのしい。
「こらこら、少し酔ってるだろう」
「ふふっそうかも〜うふふっ」
だって、すごくたのしいんだもん。くすくす笑いながら、ぽすんと飛白に頭を預ける。
すりっと頭をすり寄せると、どきどきふわふわする。
「…少し、水を飲んだほうがよさそうだね」
飛白が立とうとしたので、私も慌てて頭を起こして、
「ふぁ?あぅ〜。わたしもお手洗い、行ってkわっ!」
お酒のせいか、慌てたせいか、つまづいてしまって前のめりに転びそうに…
ぽすんと受け止めてくれたのは、飛白の胸だった。
広くて、服の感触が気持ちいい。思わずスリスリしてしまう。
「ふふっきもちいい〜」
「こらこら、いけない子だね」
なんて言いながらも飛白も私を引き剥がそうとしない。
だから腕にぎゅうっと力を込める。 なんだんだかずっとこうしてたいかも‥‥‥
「飛白〜、ぜんぜん酔っ払ってないの〜?」
「あの程度じゃ僕は酔ったりなんかしないよ」
「じゃあ〜、わたしの血、吸う?」
顔を上げて聞いてみる。たしかそろそろ血をあげててもおかしくない日だったし、
血を飲んだ飛白は、普段とちょっと違うんだもん。
「だめだよ……」
「どーしてー?ちょっと酔ってるけど、わたしは元気だよー?」
体調は悪くないよ?と首をかしげる。
「その、今はだめなんだ……」
「むぅ〜っど〜して今はだめなのよ〜ぅ!」
ゆさゆさと飛白をゆすって駄々をこねる。
お会計するって言ってるだけなのに、お店がお会計拒否するって変だよね?
こ〜うなったら意地でも会計させるんだからっ!
髪の毛を払って、服を少しずらして首元を晒す。いつも飛白が噛むところ、ここだよね。
「飛白、血 吸って?」
見上げながら、首がよく見えるように顔をかたむける。
「か、香澄ちゃんっ!?」
ふふっ飛白が慌ててる。でもやめないも〜ん。
背伸びして飛白の首に腕をまわして、顔を引き寄せる。なんだか抱きしめてるみたい。
ふわふわしてどきどきして、飛白の髪の毛がくすぐったくて、うれしい気持ち。
ゆっくり私の背中に回る
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