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BloodTeaHOUSE
吸血鬼の命
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お店に来ると裏子たちの姿がなかった。いるのは飛白1人だけ。

「ようこそ、今日も来てくれて嬉しいよ。邪魔者もいないことだし………
 さ、おひめさま、今日は君をエスコートさせてもらおうかな」

なんて、キザなポーズを取る飛白。おひめさまって呼ばれるのはくすぐったいし、
せっかく2人なんだから、もっと普通にすればいいのに。

「そんなに肩肘張らなくてもいいんじゃないの?普通にしてよ」

そう言いながらも一応差し出された手をとって席に着く。
冷え性なのか、吸血鬼だからなのか、少し冷たいその手は、やっぱり大きくて綺麗だ。

「まいったな‥‥これはこれで今の僕の地になってるんだよ。
 だからそんな風に言われるとふゆk……………、 …、………すまない……」

言いかけた言葉を途中で飲み込んで、
少しバツが悪そうにしながら、こっちを向く。でも目を合わせてくれない。

「ただ、君をよろこばせたかたっかっただけなのに。
 また表面だけを、取り繕おうとしてしまった。 我ながら、情けないと思うよ……」
「そんな、情けなくなんかないよ…」

私を喜ばせようとしてくれた。その気持ちが、嬉しい。
今までそこういう時は、冗談でごまかしていたのに、ちゃんと自分の気持ちを話してくれた
そのこと事がもっと嬉しい。 情けなくなんかないよ。

自分と、私の気持ちと向き合おうと、してくれてるって、思ってもいい、のかな……?

「…そう、思うことができれば……君の気持ちを、もっと素直に……
 受け入れられるのかもしれない………でも、僕にはそれができない……」

少し目を伏せてそう言う飛白は、いつもと違って苦しそうに見える。
それがなぜなのかわからない私は、じっと飛白の声に耳を傾けるしかできない。

「………頭のどこかで、幸せになる権利などない、僕は幸せなんかなってはならない、
 そんなものを掴むことは許されない…………そう、思ってしまうんだ」

そんなはずないよ。どうしてそんなこと言うの?
何が飛白をそう思わせるの?

「僕さえ、何も望まなけれないいのだと …………そんな風に200年も自分を欺き続けた。
 その結果が……これさ…」

嫌だ、諦めてしまわないで欲しい、そんな苦しそうな顔しないで、幸せを望んでほしいよ。
ぐっと手に力を込めて、言おう。

「飛白が、受け入れられる日まで待つよ。待ってるから」

ちゃんと届いてるよね、私の言葉、気持ち。

”Get over life and death” たとえどれだけ時間がかかっても、死が私に訪れても、
飛白が幸せを掴みたいと願ってくれるまで、いつまでだって待つよ。
生まれ変わっても、必ず会いにいくから。だから、幸せを掴むことを諦めないで。

「…
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