占い
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〜。
「ほー、それは興味深い質問やなー」
「そ、そんな相手いるわけっ、な、ないだろ!」
「まぁまぁ、ウィジャ盤に聞いてみようよ」
4人の手を乗せた穴の空いた板切れ”プランシェット”がゆっくり動き出す。
”N”、”E”、”A”、”R”、”A”、”N”、”D”、”F”、”A”、”R”
「えっと、Near and far 、かな?」
「近くて遠い未来ってことらしいね」
「ちゅうことはまだ現れてへんねんな?」
「ほ、ほらみろっ!いないっていっただろっ」
「でもちゃんと現れるんだね〜、運命のひ・と♪」
「うっうるさーい!次に行くぞ!次の質問だ!」
コックリさんの経験なら、私のほうが豊富だもんね。
こういう、どんな質問が盛り上がるかは、裏子よりもよく知ってるのだ。
「ほな、ワイからの質問いくで‥‥その人物はお客さんですかー?」
「あはははっ、さっすがんごー、わかってるぅ!」
「な、なんだよ!アタシばっかり!」
私とんごーがハイタッチしてる横で、顔から火でも吹き出しそうな裏子が怒鳴ってる。
そうそう、ここでギャンブルの話をしないあたりはさすが千年以上生きてるだけあるよね。
プランシェットが動き出して、”Yes” のところで止まった。
「わぉ〜、裏子やったね!これから新しい常連さんができたら気をつけておかなきゃ!!」
「ほっほ〜ぉ?これは楽しみやなぁ〜」
「うるさいうるさいうるさ〜い!」
「残念、裏子ちゃんの運命の相手は僕だと思っていたのにな」
「そんな訳無いだろ!次、次はアタシだからなっ!」
「運命の人がどんな人か聞いてみるの?」
「聞かないよっ!えーっと‥‥か、香澄の運命の相手はいますか!?どうだ!」
「もうっ!わたしのことはいいから裏子のこと聞きたいのに〜」
そう言いながらもドキドキする。だって、いないとか言われたら‥‥
プランシェットがするすると動いて、1ヶ所で止まる。”K”
私の指がひっかかったところだ。なんだろさっきから‥‥
「Kって、英語でなにか特別な意味があるの?」
「歌の名前にそんなのあったよな」
「あ、それ知ってる。黒猫の歌だよね」
「”night”に1文字足して”knight”になるって歌だったね」
「そんなん違ごて、これ、”イニシャル”ちゃうんか?」
「そっか!イニシャルがKのやつがお前の運命の相手なんだな!」
「‥‥」
「心当たりでもあるんか嬢ちゃん、顔真っ赤やで?」
「なら僕もKだからチャンスはあるわけだ」
「お前な訳無いだろ!」
「次、飛白だよねっ!?し、質問してみたらっ?」
なんとかこの話題から逃れたくて、飛白に話題を振ってみる。
飛白が終わればまた私の番だもんっ、裏子の事、質問すればいいよね!
「じゃあ‥‥
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