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BloodTeaHOUSE
占い
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やだな‥‥

「なんだなんだ〜、恋占いか?」
「や、別にそういうんじゃなく、」

慌てて精霊がどうやってくるのかに興味があるって言おうとしたんだけど

「そう言うなよ〜いい出会いがあるかもしれないぞ〜?」
「占いとか結果が怖いから‥‥じゃなくて!仕組みが気になるから見てただけで‥‥」
「悪い結果は気にしなきゃいいんだよ!大丈夫、みんなでやれば怖くないって!」

もーっ!裏子ってば自分は純情で恋なんかしてことないっ!て感じなのに、
どーして私の相手のことになるとこうも積極的になるのかなぁ〜‥‥

「ちょっとだけだよ?いい?ちょっとだけだからね!?」
「わかったってば」
「やれやれ、僕も付き合うのかい?」
「ま、こういうのんはみんなでやるもんやろ」

結局みんなでやることになってしまったから、
なんだか乗せられてしまったのが悔しいので裏子の事をたくさん聞いてやることにした。
お店のランプを全部消して、窓を開けてテーブルに4人で向かう。

真っ暗になるかと思ったけど、今夜は月の明りが明るいから、目を凝らせばウィジャ版がちゃんと見える。

「目が慣れてきたら、ランプなしでも結構ちゃんと見えるんだね」
「アタシらはもともと夜目が利くからなぁ」

そうだった。裏子たちの本来の活動時間は夜なのだ。
日中も平気で活動してるから、ついそういうことを忘れてしまう。

「で、これ。どうやるんだ?」
「……裏子、知らないでやろうって言い出したの?」
「まあまあ、ここに持ち主がおるんやから知ってるやろ?」
「もー‥‥」
「しばらく静かにしてるとテーブルが揺れ出すんだ、それが始まりの合図だよ」

静かに‥‥裏子、静かにできる?なんか途中で飽きたーっ!とか言いそう‥‥

「静かにだな!おっしわかったぞ!」

全然静かじゃない返事をしてる裏子に、若干の不安を抱きながらもみんなで黙る。
窓から入ってくる森の風が意味ありげでドキドキするなぁ。

カタ カタカタカタ

「!」

う、動いたよね?今。 お互いの顔を見回して、確認する。

「始まったようだね。質問は誰からする?」
「わ、わたしからするよっ」

裏子のために(?)考えておいた質問をして、早く驚かせたいのだ。

「なんだよ香澄、結局なんだかんだ言って楽しそうじゃん」
「ふっふっふ。こういう時は楽しまないと損じゃない」
「ほな嬢ちゃんからぐるっと順番に質問していこか」
「いくよーっ。‥‥裏子の運命の人は近くにいますか?」
「なっ!」

あははっ驚いてる驚いてる〜。まさか自分のこと聞かれるとは思わなかったでしょ?
暗くてもわかるくらい裏子は真っ赤になってる。
ほんと自分のことになると、裏子はこういう話がダメなんだから
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