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BloodTeaHOUSE
食事と闘争
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?」

そろっと振り返ると「サソリのはちみつ煮込み」とは、一体なんぞや?!
という謎の戦いが繰り広げられているけど、戦場はどうやらテーブルの上だけらしい。

「あのさっ、裏子」

前から思ってたことを言おうと、裏子に声をかける。

「ん、どした?」
「えと、あの、な、夏休みのお昼ご飯分‥‥し、支払おうと思って」

飛白にはだいたい週一くらいで支払ってるけど、多分そんなんじゃ追いつかないと思う。
だって、夏休みの間、おひるご飯におやつやお茶なんかいろいろしてもらってたし……
でも今なら、痕もついてないし、裏子にもちゃんとお礼しなきゃって思ってたんだよね。

「いいのか!ついにお前の血が飲めるんだな!」
「嬢ちゃんがいいんやったらしゃあないか」
「……君がそう言うんなら、仕方ないね」

思ってたよりずっと喜んでくれて、ちょっとびっくり。

「えと、どこ、にする?」
「首でいいか?」
「う、うん」

飛白に血をあげるのはずいぶん慣れたけど、裏子は初めてだからやっぱり緊張するなー。
髪の毛を払って、首元を晒し、裏子が近づくのを待つ。

「んっ…………」

私より少しだけ体温の低い口が私の首を咥え、牙を立てる。痛み、は、あまりない。
ただ、頭がぼぅっとする。 ふわふわとした頭では、思考がおぼつかなくて、
ただされるがままになる。飛白の時ははっきり痛みも感じるし、なぜか体が熱くなって
しょうがなくなるのに、同じ吸血鬼でも違うんだな……なんてぼんやりと考える。

「はぁっ……あま、い………こんなに、甘い、血……初め、てだ……」

裏子が口を離し、傷からあふれる血を舐めとっていく。ひんやりと感じた口は
発熱でもしているかのように熱い。ぴちゃぴちゃと濡れた音をぼうっと聞いている。

「もっと……もっと………お前の、血、が……欲し、い……なぁ…いいだろ………
 もう、少しだ、け……アタシに………」
「裏子ちゃん!」「裏子!」

飛白とんごーの大きな声に2人を見やると、なんだかちょっと怖い顔をしている。
ぼんやりと首をかしげる。どうしたんだろう……2人とも?

「ゴメン、あんまりにも血がおいしくてさ……大丈夫か?」
「平気、だよ?だいじょーぶ、だから。気にしないで」

大丈夫だとパタパタ手を振るけど、少しだるい、かも。

「そうは言っても香澄ちゃん、顔が真っ青だよ」
「せやで、嬢ちゃんの顔から血の気失せていくから、ワイら焦ったんやで?」
「そうなの?ぼうっとしちゃってて、よくわかんなかった……」
「そっちのソファで休んだほうがええんとちゃうか?」
「君が急に立つのは危ないよ。僕が運ぶからね」

ソファに寝かされて、なんだか随分楽になった。飛白も、シュンとした裏子も
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