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BloodTeaHOUSE
君を信じたい
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「わ、たしも、怖かった。飛白に、拒絶、された、ら、って…」

短い私の生の中で、1番に怖かったこと。飛白がこっちを見なくなること……
嫌われるよりもずっと怖い………無関心になられること。

「………………そう、か……君は、僕に、拒絶されることを恐れながらも、
 僕に、向き合ってくれたんだね………………そう……か……………」

ちゃんと、伝えられただろうか。私の気持ち。伝わっただろうか。

「僕は………信じてきた人たちに、何度も裏切られた……
 人の好意は、信用できない。……いつからかそう決めつけて諦めてしまった。
 ………本当は、ただ、自分が踏み出す勇気が持てなかっただけなんだ。
 そんな自分を、隠してしまいたかった。………それだけなんだ」

それは、飛白がまだ人間だった頃の、話……? それとも………
きっと、私じゃ聞いちゃいけないことなんだよね。

「そんな風に、自分を偽り続けてきた僕だけど …………君を……
 君を、僕は………信じたい。 そう、思うんだ。心から」

え………? 今…… 飛、白…? ウソ……
真っ白になった頭を全力で機能回復して、言われた言葉を反芻する。

「信じて欲し、い。 わたしも、飛白を、信じる」

それ以上、うまく言葉にならなかった。だから、じっと目を見る。

「……僕は………努力しよう。…自分を変えるために。
 君が、僕に、向き合ってくれたように、僕も、自分自身と向き合い受け入れられるように
 過去と、向き合き合うことを、覚悟しよう。

 …………………………君を、信じるために。
 君に、向き合えるように……………………………」

飛白の顔を見てると、胸があったかくてきゅうっとなって、いっぱいになる。
笑ってる飛白の、こういう顔、好きだな。たまにしか見られないのが、残念だけど。

「………………長話してすまない。
 だが、君のおかげで僕は今まで踏み出せなかった1歩が踏み出せる。
 ありがとう、香澄ちゃん」

とびきりの優しい笑顔にドキっとする。
だから!そういう不意打ちはずるいと思う‥‥おかげでまた顔が熱くなっちゃって、
赤い顔がおさまるまで、しばらくの間、お店には、入れなかったじゃないの!





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