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BloodTeaHOUSE
夏休みの課題
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野島だが、恋心は募るばかりで、
用もないのに仲田家を訪ねてみたり、道でばったり出会わないかと妄想してみたり、
思い余って、杉子の通う女学校近くまで行っちゃったりと、
お巡りさんこいつです!なストーカー野郎と化してしまった野島。

そんなある日仲田兄妹と野島の3人で楽しく卓球で遊んでいたら、
仲田の同級生早川が訪ねてきます。

この早川、特待生という頭脳明晰さ!いきなりのライバル出現に焦るけど、
そこは女慣れしていないヘタレな野島。4人で遊ぶことになっても、
1人だけテンションダダ下がりで、打つ手なしという、情けない部分を披露してしまう。

そうやって仲田や杉子と友好を温めていると、ふとした拍子から親友の大宮の話になる。
仲田は大宮のことをしきりに褒め、野島も自慢の親友が褒められていい気分。
‥‥だったのだけど、なんと杉子も大宮の作品を熱心に愛読しているというのを聞いてしまう。
これには複雑な心情になる野島。

作家の端くれとして、恋しい人には自分の作品を愛読してもらいたい。
しかし大宮は…自分も尊敬する親友である。野島の心情はとても複雑になる。

そうこうしているうちに、仲田一家は鎌倉に移住することに。
杉子に会えなくなるのが嫌さに、親友大宮を巻き込んで、鎌倉まで自分もついていってしまう。
粘着質野郎の上に、大宮大迷惑だよね。

野島は、大宮とその従妹武子との、鎌倉での3人暮らしが始める。

野島を訪ねてきた仲田兄妹と大宮は知り合うけれど、いけ好かないといって、
仲田家へ行くのを嫌がったり、散歩の途中で出会っても「用があるから」なんて
先に帰ったり、何かと仲田兄妹を避ける。

ここで残ったら杉子と仲良くなれるチャンスだったのに、ヘタレな野島は大宮と一緒に帰ってしまう。
大宮にまで「残るんじゃなかったのか?」なんて言われてしまう。

仲田兄妹が訪ねてきても、喜ぶ野島や武子をよそに、大宮は杉子を冷たくあしらい、
仕事があるからと書斎から出てこなかったり、様子が何かおかしい。

ある朝、寒気で目を覚ました野島が熱を計ると39度。私なら病院に行くところだけど、
寝てれば治ると、床を述べて風邪薬を飲んで寝ていたら、大宮が様子を見に来た。
大宮は、野島の枕元の画集に目を留めると、突然「欧州へ遊学へ行く」なんて言い出す。

あれやこれや準備して、出発の9月がやってきた。友人一同が見送る中、
野島は気が付いてしまった。誰にも気がつかれないような位置から大宮を見つめる杉子のことを。
そう、杉子は大宮に恋をしていたのです。

しばらく後に大宮から届いた書簡は封を切ってみると、入っていたのは、
欧州へ行ってからの大宮と杉子の書簡のやりとりだった。
愛情と友情の間で苦悩する大宮と一途な想いの
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