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BloodTeaHOUSE
オムライス
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いしい。
飛白は器用だから、出されたものはなんでもおいしいけど、
その中でも、オムライスは特別の中の特別っていうくらいおいしい。

ふわっとしてとろっとした卵に野菜いっぱいのご飯にケチャップじゃなくて、
特製のトマトソース。それが全部絶妙ですっごくすっごくすっごくおいしい!

「〜〜〜っ!おいし〜〜〜ぃvv」

ほっぺが落ちそうっていうのは、こんな味だと思う。

「あっ!またお昼ごはん飛白に取られた!!」

夏休みは、裏子が自分の料理を食べさせる数少ないチャンスなので、
ぷんすか怒ってるけど、オムライスなんだから譲れない。

それに、裏子の料理は、時々ハズレがあるので、こわいのだ。
大抵は見た目に反して食べられる味なんだけど、時々見た目通りのときがある。
一口でひっくり返ってから、なるべく避けるようにしてるのは、裏子にナイショにしてる。
今のところ、お昼ごはんは8:2くらいでで飛白のごはんを食べてる。

「オムライスなんだから、しょうがないもん♪」
「うぅ〜〜〜……」

裏子もオムライスが特別おいしいのを認めてるのか、
不満そうにうなってるけど、いつもみたいに文句は言ってこない。
じっくり味わって堪能すると、手を合わせて

「ごちそうさまでした、すっごく美味しかったよv」
「お褒めいただき光栄です。食後の紅茶をどうぞ」

相変わらずキザだけど、いつもよりちょっと嬉しそうだ。

「飛白もオムライスが好きなの?」
「そうだね。日本で初めて食べたときは感動したのを覚えているくらいね」
「そうなんだ〜」
「野菜も摂れるからバランスがいいし、優れた食事だと思うよ」
「そういえばそうだね、今日のも野菜いっぱいだった」
「黄色い卵に赤いソースと見た目も美しくてバランスが取れてるなんて
 この料理を考案した人は……と。すまない、ついしゃべりすぎたね」

‥‥飛白がオムライスがすごく好きだってことはよくわかった。

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