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契約書
2部分:第二章
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のはリシュリューだった。グランディエが気付いていないうちにスペインが彼の後ろに回って国の混乱を煽ろうとするならばだ。彼としては手を打つのが当然だった。
「この上なく惨たらしい死を与えるのだ」
 彼は密かに命じた。
「ハプスブルクに操られようとするだけでもだ」
「そうなると」
「見せ付けるのですね」
「無論既に操られている者達もいる」
 このことも既に見抜いているリシュリューだった。

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