人を愛せない
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たよ。
僕自身が話す気になるなんて…考えもしなかった 」
まっすぐ私を見る飛白の目は静かで、ちゃんと心を見せてくれてるような気がする。
「ありがとう 香澄ちゃん‥‥ 今日は、僕にとって特別な日になったよ」
飛白のそのやわらかい笑顔をみてると、顔がすこし熱くなる。
「・・・随分話し込んでしまったから、怖いキョンシーさんが今頃怒ってるだろうね。
僕は先にもどるよ。準備が出来たら呼ぶから、そこのベンチに座っててくれるかい?」
「うん、待ってる」
少しおどけた調子でそういう飛白は、もうすっかりいつもどおりだ。
「さっきの話、ほかの人にはナイショだよ?君の胸の中にだけ仕舞っておいてくれるね」
扉を開く前に、振り返り片目をつむって笑いかける。・・・キザなんだから、もうっ!
星空を見上げながら、開店準備が終わるまで、いつもの私に戻るように何回も深呼吸した。
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