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BloodTeaHOUSE
これは変
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、ゆいちゃんの言うような…好き、か…は……わ、わかんない…のっ!」
どうにかこうにか自分が思ってることを言う。
「どんなふうに好きなの?」
「どんなふうにって……」
とりあえずお店のことから考えてみようかな?

あのお店に行くとうれしいことや楽しいことががいっぱいある。
んごーのくだらない話はたのしい。存在自体もおもしろい。
裏子のドッキリ料理はみていてあきない。食べるのはえ遠慮したいけど。
裏子をからかう飛白とそれに本気で怒る裏子は、ちょっと危険だけどおもしろい。
んごーをいじる飛白と裏子は、んごーには悪いけどおもしろい。
飛白はキザでエッチだけど、言ってる言葉ほど無茶なことはしないよね。
飛白のやわらかそうな金髪とか、青い目とかキレイだなって思う。
飛白はバイオリンが上手で、すごくステキな音で弾く。
飛白が出してくれるものはどれもおいしくて、しあわせな気分になる。
私がおいしいって言うと、少しだけ優しい顔する飛白がうれしい。
ときどき頭を撫でてくれる飛白の大きい手が好きで、うれしい。
飛白に血を吸われるとき、肩に手を置かれるとすごくドキドキする。
ホントのホントにたまにだけど、やさしい顔で笑うの見たら胸のあたりがきゅっとなる。
顔とか触られるとどうしていいのかわかんなくなるくらいドキドキしてし、ま……う。

そこまで考えて、もうこれ以上は無理っていうくらい、顔に血が集まる。
「か、かすみちゃん?」
ゆいちゃんが心配そうに顔をのぞき込んでくる。
「…、………、…、……」
なにか言わなきゃって思うけど、言葉が出てこない。
「だいじょうぶ?保健室いく?」
なんとか首を振って行かないって伝える。
「そう?でも、首まで真っ赤だよ?」
そういって、ゆいちゃんは私のひたいに手を当てる。
「わっ!かすみちゃん、ネツ!ネツ出てる!保健室行こ!」
そういいながら、ゆいちゃんは保健室まで私をひっぱっていった。

保健室で熱計ったら7度8分もあって、保健の先生にベッドに寝るよう言われてしまった。
ベッドに潜り込んだけど、ドキドキして寝られるわけがない。
目をつむったら、いろんな飛白の顔が浮かんできて、余計にドキドキしてしまう。
5時間目が終わっても、まだ7度5分までしか下がってなくて結局学校を早退した。

家に帰って着替えると、ベッドに潜り込んでひたすらうるさい心臓と格闘し続けた。
結局深夜までじたばたして、疲れきって眠ることになった。
そんなわけで、私の初恋は発熱とともに自覚することになったのだ。

その日、ペンダントをプレゼントされてからはじめてお店に行かなかった。










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