これは変
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活中にボールが飛んできてね」
「うん」
「すごーく一生懸命走ってきてくれて、ボールに当たりそうだったの庇ってくれたんだ」
「へぇー」
私がプリントばらまいたときはさっさと1人で行っちゃったクセにねぇ〜。
「それから気になって…」
「いつのこと?」
「去年の9月、球技大会のあとくらい」
ゆいちゃんと別のクラスだった時かぁ・・・
「去年はね、昼休みは鈴木くんクラスにずっといたんだ」
「うん」
「それがさ、最近よくうちのクラスに来てるの」
「それさ、わたしじゃなくてゆいちゃん見に来てるんじゃないの?」
「ち、ちがう。だって、あたしが見ても目とか合わないしっ!」
「でもわたしは見られてないよ?」
「かすみちゃんって視線にドンカンだもん」
「うっ」
「あたしが用事あって見てても気がつかないじゃん」
「うー・・・でも助けてくれたんでしょ?わたしなんかおいて行かれたよ?」
それも鈴木くんの話が出るまで忘れてたんだけど・・・・
「じゃあさ」
「うん」
「かすみちゃん、好きな人っている?」
「す、すきな、ひ、と?」
どもっちゃったけど、ススキな人じゃない。植物だよねそれじゃ。
「うん」
「男の人、だ、よね」
「うん」
「えっと、その…どんな感じで?」
「何してるかなって気になったり、胸のところがギュウッてなったり」
顔がどんどん赤くなっていくのが自分でもわかる。湯気が出そうにかおが熱い。
「いっしょにいたいとか、仲良くなりたいとか思ったり」
ゆいちゃんの話を聞いてるだけで、脳ミソがぐるぐるしてきた。
「かすみちゃん?」
「ぁ、ぇっと、そ、の…」
ドキドキしてバクバクして呼吸がうまくできないで、口をはわはわさせる。
「かすみちゃん、顔赤いよ?」
「…」
かくかく頷く。赤くなってるのはわかってる。もうかおから火が出そうだし。
「好きな人だれ?」
目をギュッとつむって両手でほっぺたをおさえて体を小さくして
「好きって……胸のところがきゅってなるの?」
小さい声でがんばってしつもんしてみる。
「うん、ほかの人が同じことしても、ちがって見えるよ」
「さわったら…ドキってしたりする?」
「うん、鈴木くんに廊下とかでぶつかったらすごくドキドキする」
「…………よ、く……わかん、な、い……けど、」
とぎれとぎれになんとか話す。
「けど?」
「か、かんち…がい…かも…だって、そ、んなこと、か、かん、がえ…たことな、くて…」
「好きかなって考えたことなかったの?」
「う、ん……」
こくんとうなずく。
「かすみちゃんって初恋はいつ?」
「は、はつこい?」
思わず顔を上げる。マンガみたいな言葉に目をぱちくりさせる。
「もしかしてまだ?」
ゆいちゃんはちょっとびっくりしたように言う。
「
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