星祭り
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ントもよく思いつかなかったっけ・・・
「書けた!」
みんなでそれぞれ短冊を飾る。
んごー「商売繁盛!ギャンブル大勝ち!」
裏子は「給料上げろ!ちゃんと払え!」
飛白は「香澄ちゃんと裏子ちゃんと3P」
「星に願うことが3Pってどんだけお前の脳は腐ってるんだよ!」
裏子が怒ってるってことは、”3P”っていうのも変態なことみたいだ。
まあ、飛白らしいというばそうなんだけど・・・・
裏子を怒らせるためにわざわざそんなこと書かなくてもいいのになぁ。
「そういう裏子ちゃんだって、オーナーに言えばいいだろう?」
「うるさい!んごーに言ってどうにかなるなら星になんか願掛けしないよっ!」
うん。そうだよねー、この店お客さん少ないし・・・
でも、裏子たちが毎日忙しくなったらちょっとさみしいかも。
「嬢ちゃんは何を願いごとにしたんや?」
「わたし? わたしはねー・・・これ!」
そう言って自分の短冊をみんなに見せる。
――はからずも いつしかめづる ところなり ちよにやちよに ここにありたれ――
「なんやこれ和歌か?」
「モドキだけどね。言ったでしょ、昔はこいうふうに書いてたの」
言葉自体は現代語とそう変わらないような物を使ったからわかりやすいと思う。
でも、ほんとは文法とかの勉強不足で、意味が間違ってないかちょっと不安なのだ。
特に悩んだのが、最後の”たれ”。私のニュアンスで云うなら希望なんだけど、
文法的には命令形なんだよね。”ける”で終止形にすればいいのか”けり”で已然形なのか、
かなり迷ったんだけど、お願いだからってことで、命令形を採用しちゃった。
「どういう意味なんだ?」
「ふふっ、ナイショだよ〜」
「えー、教えろよー!」
「・・・・ふうん」
「なんだよ! お前意味わかったのか?」
「さあね」
「ムッキーっ!」
「そんなことより外に笹、飾ろうよ〜!」
「そやな、お星さんに短冊見せんとな」
大きな笹飾りを店の外に飾り付けて、星を見上げる。
周りに明かりがないせいで、ここではすごくたくさんの星が見えるのだ。
4人で並んでラムネを飲みなだらおしゃべりする。
「どれが七夕の星なんだ?」
「織姫は琴座のベガ、彦星は鷲座のアルタイルだよ」
「どれがそうなんや?」
「あそこの明るい星がベガ、天の川を挟んだ下の方の明るい星がアルタイル。
ベガもアルタイルも1等星だから分かりやすいでしょ?」
指をさして説明するけど、視点がそれぞれ違うからなかなか伝わらない。
顔を寄せて視線を合わせながら説明してようやくわかってもらえた。
裏子のほっぺはぷにって感じだったけど、んごーのはぶみょんって感じ。
「おー、アレとアレかーって遠くない?恋人
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