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BloodTeaHOUSE
星祭り
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のと二つ並べて、笑い合う。お揃いだねって。

「次はみんなで提灯作ろうよ!ノリ使うけど、網かざりより簡単だよ!」
「みんなで作んのか、ええなぁ」
「あれより簡単なら大丈夫だぞ!!」
「いいよ、作ろうか」

半分に折って、長方形になった折り目にハサミを入れていく。
それを開いて端っこ同士をノリ付けする。裏子の分はノリ付けするの手伝った。
私は桃、飛白は水色、裏子は赤、んごーは青。おそろいの提灯の出来上がり。

「ふふっ、おそろいってなんかうれしいね♪」
「こういう行事ならでは、やもんなー」
「飛白ともってのは気に入らないけどな!」
「照れてるのかい?裏子ちゃんは可愛いな」
「ダマレ」

それからは輪っかつづりを作ったんだけど、途中で分岐したり、変なところで繋げたりで
迷路みたいな、なかなかカオスな輪っかつづりになってしまった。
細く切った折り紙を輪っかにしてノリで留めるだけなのに、みんなしてふざけるんだもん。

おり姫とひこ星を量産して、あそんだり、本に載ってるのを作ったり、
折り紙がなくなる頃にはカウンターの上に飾りが山のようにできあがった。

ちょうちん、あみかざり、わっかつづり、さんかくつづり、ほし、つる、おりひめ、
ひこぼし、ふきながし、にまいぼし、ささつづり、かいかざり、ほしつづり、じゅうじぼし
ほしかざり、やっこつづり、わっかかざり、ちょうちんかざり、ひしがたかいだん、
ひしがたつづり、おうぎつづり、じゅうじわっかつづり、はさみぼし、あまのがわ・・・

たくさんの飾りをみんなで笹に飾り付けていく。

背の高い飛白や、手がゴムみたいに伸びるんごーは高いところから飾りつけていく。
裏子はせっかくノリでくっつけた紙よりをちぎったり、笹の枝を折りながらも、
一生懸命飾り付ける。私は下の方から順番に飾っていく。

全部飾り付けたら、すごく豪華な七夕飾りになった。

「色とりどりですごくきれいだねぇ」
「今日は晴れやし星もよう見えるからな」
「輪っかつづりがどうなるかと思ったけどこうして見るといい感じだね」
「なあ、ところでこれはどうするんだ?」

裏子の手には紙よりのついた4枚の長方形の千代紙。ぴらぴらと振って眺めてる。

「それはね、短冊っていってお星様に願うお願い事を書くんだよ」
「願い事か、願い事だったらなんでもいいのか?」
「うん。昔は和歌を書いたりもしたらしいけど、なんでもいいよ」

「そっか」といって、店の奥からペンを持ってきた。
4人でカウンターに向かって願いごとを書く。

・・・私は何を願おうかな? う〜んと、考える。成績アップ?バイオリン上達?
何を一番お願いしたい? こういう時ってわりと迷ってしまう。
クリスマスのサンタに欲しいプレゼ
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