暁 〜小説投稿サイト〜
BloodTeaHOUSE
アマーティ
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つめるわたしを見かねてか、

「裏子の料理は、見た目こんなんやけど、食べられへんことはあんまりないから」

フォローになってないフォローが、んごーから入った。‥‥ロシアンルーレットですか?

「そうだぞ!ウマいものは変な見た目が多いんだからな!」

そういえば、ホヤとかいう食べ物テレビで見たことあるけどグロかったなー。
味は知らないけど、お刺身で食べてたところを見ると生でも食べれるんだよね、アレ。

「大丈夫、毒見ならオーナーがしてくれるよ。ホラ」
「ぐぇっ!」

飛白はんごーの口に無理やりスプーンを突っ込む。
んごーの変な声にちょっとびっくりしたけど、ふつうに口動かしてる? あ、飲み込んだ。

「ま、このとおりや。スープンが喉に刺さりそうになったけどな!」

最初の変な声はそっちだったんだ……飛白はんごーに乱暴だねえ。
んごーも食べてくれたんだし、ぐっと決意して、目をつむって、エイって口に入れた。

「あ…? 食べ、られ、る……」

すごくおいしいってわけじゃないけど、ご飯として食べられるレベルだ。
味は・・・・どう表現すればいいのかなぁ。魚介風味でちょっとクリーミー?
尚且つ塩味に隠された甘味? あとよくわかんないけど香草の香り。
うん、自分でもよくわかんない感想だけどそんな味で、食感はしょりしょり
時々くにゅくにゅって感じ。

「でもごめん、裏子。ばんごはん食べてきたから、これ全部は無理だよ」

ホントニホントニザンネンダナァータベタクナイワケジャナイヨ?

「そうか、じゃあ次はデザートを用意しておくからな!」
「えっ! あのっ、そのっ……」

どうやって断ったらいいのかわかんなくて、結局なにも言えない。

「香澄ちゃんのデザートは譲らないよ」

困った顔のわたしを見て、さりげなく飛白がかばってくれたから、
ホッとしつつ料理の皿を裏子に返すと、

「じゃあ昼ごはんだ!夏休みになったら昼ごはんを食いに来い!」

えーどうしよう・・・お昼はハウスキーパーのふみさんが作ってくれるんだけど・・・
でも断っちゃうと飛白のお昼ご飯もなしになっちゃうよね?

「ごはん作ってくれる人と相談してみるよ」

うん、私一人じゃこれは決められないもんね。払うお給料一緒だったら大丈夫かなぁ。
変に干渉する人じゃないけど、なんて言って説明したらいいかな?う〜ん難しいな〜。
なんといっても私はまだ法律的には保護されてる身分だし。

「親が厳しいのか?」
「あ、そうじゃなくて。えっと、親いなくて、通いの家政婦さんが作ってるから、
 仕事の内容簡単に変更できないの」
「へー、お前んち金持ちなんだな」
「うーん、どうなのかな?」

曖昧な笑顔で誤魔化す。あんまり家の事
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