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魔法科高校の有能な劣等生
無茶苦茶な思考と抵抗を。
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 ――――馴染めた。
 その空気に、その違和感に。
 三人目の無月 零は艶やかな髪を整え。廊下を歩き、窓の外を見る。
 その窓に写った自分は・・・自分自身。入院する前の自分、退院後の自分は違和感を与え、適当な結論を得た。今迄の自分は『無月 零』の残像粒子。二重人格的な物だと、倒れたショックで昔の自分は消えたと考えれば納得する理由に十分だ。
 無月は、考える。鏡に映っている自分は『本物』だ。でも、俺は『偽物』だ。
 ・・・・お前は、誰だ?
 自問自答、無月 零は自身を比べる。反射で映っている俺は何者だ、無月 零は『何者』だ?
 結局、自問自答は無意味に終わった。時間は有限だ、無駄な事を考えても――――

「消えるなよ、お前は」

何故、だろう。
窓に映っている無月 零が、そう言った気がした。
自己解釈だ。
まぁ、言ってる様に見えた。
俺は、俺だ。無月 零――――幾度の運命に翻弄され。
自身を失った少年は廊下を進む。九校戦の最終打ち合わせに遅れたら、生徒会長にドヤされる。生理的に苦手な生徒会長の顔を思い浮かべ、小走りに目的地に向かった。

異様な空気が漂った会議室。
無月は一番後ろの席に座っていた。前の席は空いているが、無月は敢えて後方の席に座った。
理由は簡単・・・調子に乗っていると、勘違いされたくないからだ。最近、無月は悪目立ちしているらしい?
まぁ、それが原因で、ある意味で有名人なのだ。別に目立った行動なんて―――身に覚えが。
「無月、早いな」
ある意味で有名人、ある意味で俺と似ている少年 司波 達也。
ああ、俺と同じ悩みを抱える劣等生。
「やぁ、最後の会議だからね。
早目に来たんだ」
実際は、一番後ろの席に座りたかっただけだけど。
「いい心がけだ、隣に良いか?」
「どうぞ、」
どうやら達也も前の席は座りなくないようだ。
一番前の席は注目の的、一番地味で目立たないのは一番後ろの席・・・悪目立ちしている無月と達也にはピッタリの席だ。
「・・・」
「・・・」
会話する事のは苦手だ、違う。苦手になったんだ。
以前の無月 零は普通に誰でも、誰とでも会話出来るコミュニティ能力が有った。今の無月 零は人見知り、人を警戒する。以前の無月 零の友人でも、ぎこちない対応で違和感を感じられるのも困る。無駄な会話を避けて、なるべく穏便に完結に行動するのだ。
――――と言った物の流石に、無口過ぎるか。
達也は無口な奴だ、無口に無口で対応するのは得策だと一瞬、思った。
が、以前の無月 零は結構の『お喋り』だ。急に無口な対応だと怪しまれる。
「無月・・・?」
「え、ああ、なんだ?」
変な対応で、余計に変な目で見られる。
「調子でも、悪いのか?」
「大丈夫、ちょっと睡眠不足で眠いだけだよ」
万年寝不
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