一話:こんな日常
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を真っ二つだ。最初の二つはまだ分かるが最後は何だ? 何が起きたら真っ二つに出来るんだ」
「あー……打撃の練習?」
「取りあえず今すぐ家から出て行け」
こいつは人の家をトレーニングルームか何かと勘違いしているんじゃないか。
可愛らしくテヘペロってやっても許さないからな。というか、顔を真っ赤にしてやるぐらいならやるなよ。
あ、でも写真は撮らせて貰う。
「全く、誰が壊れた家具の金を払ってると思ってるんだ?」
「そ、それはー……」
「ヴィクターだ」
「え、そうなん!?」
「最近は完全にお前の保護者化してるぞ、あいつ」
壊れた家具の弁償とか、俺に対する謝罪が明らかに保護者化してるからな。
何だよ、あの子がまたご迷惑をかけましたって。完全に母親じゃないか。
エドガーもそろそろ皿が割れるころだと思っていましたとか言ってくるしな。
というか一歳しか違わない相手に子ども扱いされるジークって……。
「はぁ……」
「なんや、その溜息。ハッキリ言ってくれた方が気が楽なんやけど」
「いや、お前って残念な子だなって」
「……意外と傷つくものなんやね」
器用に椅子の上で体操座りをするこいつが次元世界最強の十代女子というのも世も末だな。
取りあえずこれ以上ダラダラしてると本気で遅刻するのでジークを家の外に追い出すために椅子ごと持ち上げる。
「うわっ! び、ビックリするやん。何するんよ」
「ベランダから突き落とす」
「まだ、ベランダの件ひきずっとったん!?」
玄関から入ったら、玄関から出る。ベランダから入ったらベランダから落ちる。これが常識だろ。
「そもそも、何でベランダに居たんだ?」
「ノリやね」
「なら、仕方ないな」
結局、その後ジークと一緒に玄関から出ることになった。
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