7 旧友
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「ナツー!」
あれから1時間たっているが、いまだにナツは見つからない。
メールを何回も送信しているが、返信は来ていない。
「くそっっ!」
こんなことならあいつを一人にしなきゃよかった。
なんて今考えてもしょうがないと思考を振り切り、みんな・・・元ギルドメンバーの奴等にもメールを送る。と、そのときナツからメールが入った。
『14層の森にて待つ。一人で来い。POH』
「やっぱりラフコフかよっ!」
メールをみんなに送り、俺は転移結晶を使って14層へ向かった。
14層は最前線から離れてるのもあって人は少なかった。
「ナツー!どこだー!」
と叫びながら奥へ奥へと進んでいくと、三人の男に囲まれた。
「ソラさん・・・で合ってますかな?」
と話しかけてきたのは唯一のグリーンカーソルの男だった。
「へえ。ラフコフの人かな。あなたは」
「ええ。ご案内するように言われておりましたので」
「そりゃどーも。じゃあさっさと連れて行ってくれるかな?」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
と男は回廊結晶を取り出し使用した。
俺は警戒しながら三人に続いてはいると、男・・・いや元ギルドメンバーのヒュウに話しかけた。
「で、どういうつもりかな。いつからお前ラフコフに入団したわけ?」
「・・・ギルド解散の1週間後だよ。POH様が誘ってくださったんだ」
「でここは?」
と尋ねると、急に元の口調に戻って
「ご安心ください。14層から出てはいませんから。これであいつらはわからなくなったでしょうけど」
くくくと昔と変わらない笑い方でヒュウは笑った。
「さあPOH様が待っておりますのでその扉からお入りください」
このとき俺はまだ気付いていなかったんだ。
扉を開け、部屋に入った瞬間。
がたんと床が抜けた。
「な・・・っ!!」
俺は真っ逆さまに暗い闇の中へ落ちていった・・・
「・・ラ!ソラ!」
というナツの声と揺さぶりで目が覚めた。
「ソラ大丈夫?」
「ナツか・・・見事に引っ掛かっちゃったぜ・・・」
照れ隠しで思わず頭を掻いた。
「ごめんね・・・」
「大丈夫。無事でよかった。それよりここは?」
周りを見渡しても机が一個しかない。
「外側から鍵をかける仕組みの部屋みたい。どうしてもドアが開かないの」
「まずいな・・・どうやって脱出しようか・・・」
SAOの建物は破壊できないようになっているから破壊して逃走は無理。
どうするべきか・・・。とにかく今はみんなが来るのを待つしかなかった。
「そういえば、ナツはどうして捕まったんだ?」
「家でソラを待ってたらノックが聞こえて、いつものようにしてから開けたら、誰かに手を引っ張られて気がついたらここにいたの」
「記録結晶か・・・」
記録結晶は音や映像を記録できる結晶
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