6部分:第六章
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れは。
「これで終わらぬな」
「御二人も。そして唐も」
彼等にはわかっていたのだった。これから何が起こるのか。そしてそれはすぐに起こった。投獄されてしまった二人に対して新たに処罰が下されたのである。その処罰は身の毛もよだつ恐ろしいものであった。
「まずは手足を切り取れ」
拷問吏達にかなりの重職にある宦官から指示が下された。
「よいな、まずは手足を」
「御二人の手足を切り取るのですか」
「そうだ」
彼は手足を切り取るという残忍な処罰を聞いて驚きを隠せない拷問吏達にまた告げた。
「手足をだ。確かに聞いたな」
「あの、毒ではないのですか」
拷問吏ノ一人がおずおずと宦官に対して問うた。
「毒では」
「毒か」
「はい」
この時代高貴な身分にある者は処刑ではなく自ら死ぬように命じられるのが常だった。その際に毒が使われたのである。だが今回はそれどころか滅多にないような惨たらしい処刑である為に彼等は戸惑いを見せていたのである。
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