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転生とらぶる
マブラヴ
1014話
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。さすがだな」

 そんな俺の感嘆の声に、あやかは照れで薄らと頬を赤くして口を開く。

「そうは言っても、既に既定路線で決まっている交渉ですから。エザリアさんからも気楽にやるようにと言われてますし」
「始めから大きな仕事を任されるって訳にもいかないだろ。それよりは寧ろ、ここまで早く単独で交渉を任されるようになったのを喜ぶべきだと思うけどな」

 そう告げはするが、マブラヴ世界にとってリニアガン・タンクというのは、ある意味では戦術機よりも重要度の高い生命線とすら言ってもいい。
 何しろ、BETAの中でも最高硬度を誇る突撃級の装甲殻を貫通する威力を持ち、戦術機の武器では手も足も出ないだろう母艦級にさえダメージを与える事が出来るのだから。
 戦車であるが故に、ハイヴの中に入れないという事を抜きにして純粋に地上で戦うと考えれば、圧倒的な威力を誇る。
 数少ない欠点と言えば、やはりその点だろう。後はガン・ルゥや戦術機のように1人で操縦出来ず、複数のパイロットが必要になる事か。
 重斬刀に関しては、戦術機が使う為の近接用の武器としてはかなり有用で、アメリカのように遠距離攻撃重視、近接攻撃はおまけ程度にしか考えていない国以外での評判はすこぶる良く、こちらもリニアガン・タンク程ではないにしろマブラヴ世界からの需要はかなりある。リニアガン・タンクに比べれば1本ずつの値段はたかが知れているが、それでも……いや、1本が安いからこそ、リニアガン・タンクとは違って大量受注がよく入る。
 そういう意味で、マブラヴ世界では戦術機に取って代わろうとしているかのようなリニアガン・タンクや、大量受注が当たり前の重斬刀に関しての交渉を任されるというのは、エザリアやレオンにこの2人の実力がある程度認められたという事を意味している。
 ……例えそれが、ある程度既に話の流れが決まっているものであるとしても、だ。
 ちなみに、何故マブラヴ世界に輸出するリニアガン・タンクや重斬刀に関する交渉をシャドウミラーがするのかと言えば、基本的に世界間での兵器の輸出、輸入は条約で禁止している為だ。
 ただし、マブラヴ世界の場合は色々な意味で例外なので、一旦シャドウミラーが各世界から武器を買い取ってマブラヴ世界に売るという形を取っている。
 俺達が中間に入る事で、窓口を1つにするという意味もある。……まぁ、その代わりに多少の手数料は貰っているんだが。
 地球連合軍やザフト……いや、この場合はプラントか。そっちからオーブが購入し、それを俺達が購入し、マブラヴ世界に売る。こう考えると、色々と中間マージンが発生してるんだよな。まぁ、マブラヴ世界の現状を考えて、かなり安い金額になってるのは事実だが。

「で、その交渉は何時からなんだ? 円や美砂みたいに急がなくてもいいのか?」
「ええ、問
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