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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
四十一話、お泊まり、新たな特訓
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らいの背丈の水の人形を作り出す

とりあえず、4体ほど

簡単な式神と言ってもそれぞれ別々に意思は持たせることで、此方が行動を予測できない様にした

此れで近接戦闘の特訓が可能……

まずは囲まれた状態から訓練開始

タイミングを合わせたり、ずらしたりしながら攻撃してくる水人形達を捌いていく

背後から迫ってくる水人形の腕を上体を屈めて避けながら、後方に魔力を纏わせた蹴り……"樹竜の鈎爪"を足に放つ。十分な手ごたえ。 そのままの流れで握った棍を掬い上げる様にして振るい、追撃をかけ、そのまま棍を上に投げる。左右から迫って来た水人形を、片方は"樹竜の覇拳"でうち飛ばし、もう片方は"天撃の氷壁"で防ぎ、落ちてきた棍を握り、突きで氷壁ごと砕く

因みに水人形達は形が崩れ、吹き飛ばされてもまた元通りになって、戦列に加わる

つまり存分に攻撃しても良いのである

更に、ウィルが時々"アクセルシューター"等の誘導弾で攻撃をしてくるのでそれらを防御や迎撃する

「凄い……」

段々面白くなってきて暫く時間を忘れて没頭していると、あむが来た

いや、ラン、ミキ、スゥもいるからあむ達か

「? どうかした?」

「ううん。別に……音がしたから気になって」

「今のは訓練ですかぁー?」

スゥが首を傾げる

「あぁ、今考えたんだ」

この訓練は使えるな……コレからの特訓は此れでいこう

……ん? そう言えば……

「何でここに?」

外になにか用事がない限り出ることもない筈だ……俺は空海の祖父に言っているが、見たところそう言うのはあむにはない筈……いや、あるか、一つだけ……

「い、いや〜、一寸ね……」

そう言って誤魔化すあむ

「そう言えば……サンドアートの時、ミキにキャラチェンジ頼んでいたよな?」

サンドアート……あむは意外に責任感強そうだから恐らく……

「今から直しに行くの?」

「ギクッ!!」

……其を言う人始めてみたよ……

「……あむ」

「は、はい!」

身構えるあむ……

「直しに行くのは構わないよ、気をつけていればね」

「へ?」

目を点にするあむ

「でも……キャラチェンジするのはずるいんじゃないかな?」
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