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武后の罠
5部分:第五章
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二人の意見はやはり大きくこれで朝廷は二人の后に対する発言は大きく制限されていた。無論宮中でもだ。
「罠だ」
「そう、罠だ」
 二人は言った。
「御二人は陥れられようとしているのだ」
「その何者かが問題なのだ」
 彼等はそう主張して憚らない。
「陛下、御再考を」
「この事件には裏があります」
 そして高宗に対してもそれを進言したのだった。相手が皇帝でも臆するところはやはりなかった。腹を括ってさえいるからそれは当然だった。

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