暁 〜小説投稿サイト〜
小説小ネタ倉庫
ハイスクールV×D ライド33
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
★☆★☆★☆★☆★☆★


―それで良いのですか?―

 その声と共に意識を取り戻す四季の視界に飛び込んできたのは一体の神々しい輝きを持ったドラゴン。そのドラゴンの名はソウルセイバー・ドラゴン。何処か女性を思わせる姿と声で四季を見下ろしていた。
 詩乃だけでなくそこには四季とソウルセイバー・ドラゴン以外には誰の姿も無い。

「アンタは?」

「私はソウルセイバー・ドラゴン。貴方の神器に眠るものです」

「ソウルセイバー……」

「貴方はそれで良いのですか?」

 それで良いのか? そんな物は、四季の答えは決まっている。

「良い訳無いだろう! オレはあいつを守りたい! 詩乃を残して死ねるわけが無い!」

「ええ、その答えを出すと思っていました。受容れなさい、彼等の力を」

 ソウルセイバー・ドラゴンの後ろに現れるのは無数の戦士達の幻影。ソウルセイバー・ドラゴンの記憶する聖域の戦士達の記憶と言う名の幻影でも有り魂でもある存在。
 惑星クレイと言う星に於いて、名を刻んだ者達。影の……黄金の……光の騎士達、四季の強さを求める意思により使うことを否定していた神器の力そのもの。

「ああ。受容れる。詩乃を守るためなら、もう一度あいつを笑顔にするためなら」

 ゆっくりと四季が手を伸ばす先にいるのは王の側に立ち続ける盟友たる光の剣士。


―目覚めろ、オレの神器……先導者の記憶(クレイ・エレメンツ)!―


「立ち上がれ、至高の剣士よ! オレと共に異界の地にその名を刻め!」

 初めに選ぶ力は手の中に在る剣の本来の主。


―ライド・ザ・ヴァンガード―


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 光に包まれリアスが彼を蘇生する為に使おうとした騎士の駒を投げ返し、四季は立ち上がる。その身に纏うは光の剣士の鎧と、光の超兵装ブラスター・ブレード。

「四季」

 呆然として彼へと伸ばされた詩乃の手を掴む。やっと感じられた大切な人のぬくもりが彼に生を実感させる。

「ごめん、君を泣かせて」

 泣き顔だけは見たくなかった。怒った顔も、困った表情も、普段の表情も大好きだが泣き顔だけは嫌いだった。それが自分のせいで泣いていた等、嬉しい反面何より自分が許せない。

「約束する。もう二度と君を泣かせない。絶対に」

 その身に纏う力は至高の剣士のもの。惑星クレイに於いて名を捨て剣の名を貰い王の盟友として側に戦い抜いた騎士の名。

 詩乃にとっての先導者(ヴァンガード)が四季なら、四季にとっての先導者(ヴァンガード)は詩乃だ。ならば自分は常に彼女の側に立ち守り続ける。彼女を傷つける全てから。

 純白の鎧と超兵装ブラ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ