39話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、ディエチ・ナカジマ、ウェンディ・ナカジマ。彼女らもJS事件の犯人側の人間であったがノーヴェ同様罪を認め、捜査に協力的であったため海上隔離施設で更生プログラムを受けることになった。現在はナカジマ家に引き取られている。
「久しぶりっすユウ!」
「ウェンディ。相変わらずテンション高いな。だが今回はあんまり騒ぐなよ」
「分かってるっす!」
「安心してくれユウ。姉がしっかり抑える」
「頼むよチンク」
「覇王と聖王の対面だもんね。私たちが邪魔しちゃいけないからね。歴史的瞬間だよ」
「いや、ディエチさん。そこまで仰々しいものじゃないだろう。あくまでも子孫だからな」
三人と話しているとノーヴェが近づいてくる。
「よお、今日は来ないと思ってた」
「取引の結果な。それに俺は見ているだけだ。何かするわけじゃないから楽なもんだ」
「それだけか?」
なんだかんだ言ってもユウはヴィヴィオに甘いところがあるからそのことを言っているのだろう。
「さあな」
10分も待たずにアインハルトが来て区民センターのスポーツコートに移動する。アインハルトとヴィヴィオでスパーリングを行うようだ。
「スパーリング4分1ラウンド。射砲撃なしの格闘オンリーな」
両者が構える。
「レディ…ゴー!」
スパーリングが始まる。 初めはヴィヴィオが攻める形で展開している。ユウは攻めるヴィヴィオの動きを見て疑問を覚える。
「なぁノーヴェ。ヴィヴィオにアインハルトが覇王の継承者であることをちゃんと話したか?」
「いや話してないけど」
「……どあほ」
「あぁ!喧嘩売ってんのか!?」
行きなり貶されたことに怒るノーヴェ。
「あのなぁ、ヴィヴィオは新しい友達と楽しくスパーリングしていると考えているはずだ。だがアインハルトはそうじゃない。漸く見つけた覇王と自ら思いをぶつける相手として見ているだぞ。勝負になるわけないだろう」
両者が拳に込める思いが違い過ぎる。思いは動きに現れる。アインハルトにして見ればヴィヴィオの動きは遊んでいるように見えることだろう。彼女の事情を話さないにしてもせめてヴィヴィオに全身全霊で戦うように予め伝えていれば少しは違ったかもしれない。
「アインハルトは今のヴィヴィオを思いをぶつける相手とは見ないだろうな」
「…………あたしとしたことがミスったな」
ノーヴェにも試合の最悪の終わり方が予想できた。
「ミスったのなら弟子に名誉挽回のチャンスを与えてやりな」
その間にも試合は続きヴィヴィオはアインハルトによって吹き飛ばされる。直ぐにヴィヴィオは起き上がったがそんなヴィヴィオにアインハルトは背を向ける。
「お手合わせありがとうございました」
「あの……すみません。わたし何か失礼を?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ