新たなる目的
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そこまで言ってからシリルがいないことに気づき、
「あれ?シリルはどうしたんだ?」
地雷を踏んでしまった。
「ううっ・・・」
「ウェンディ、大丈夫よ。落ち着いて」
ルーシィが顔を押さえたウェンディを落ち着かせる。ナツはドランバルトの耳元でさっきシャルルから聞いた事実を伝えた。
「なっ!?」
「・・・・・」
ドランバルトも動揺する。自分の今やろうとしていることが、もう少し早ければという後悔・・・
しかし、ドランバルトはすぐに気持ちを切り替える。
「シリルのことは残念だが、よく聞いてくれ」
ドランバルトに全員の視線が注がれる。
「俺はお前たちを助けに来た」
「!?」
「え?」
「うん?」
ドランバルトにいきなりそう言われ、ハッピーたちはおかしな声を出す。
「俺の魔法があれば、妖精の尻尾のメンバーだけを、この島から脱出させることができる。なんとか、全員の居場所が分かれば・・・」
ドランバルトは評議院の封印された光の一撃がこの島に降る前に、妖精の尻尾のメンバーを助け出そうとしたのだ。だが、ナツはそっぽを向いて答える。
「お断りしますって話だ」
「なっ!?」
この答えには、ドランバルトも驚いた。
「なんで私たちが評議院の助けを借りなきゃならないの?」
「ギルドの問題は、自分たちで片付けるさ。この連中はな」
「そういうことだよ〜」
シャルルたちもドランバルトの提案には乗ろうとは毛頭思ってないようだ。そんなナツたちに、ドランバルトは声を荒げる。
「そうじゃない!!今のこの状況を本部に知られたら、島への攻撃もあり得るって話だ!!」
「またエーテリオンを落とすつもり!?」
「懲りないわね・・・あんたらも」
ドランバルトの言葉にハッピーが驚き、ルーシィは呆れたように言う。
「その前にカタをつければいいだけだ」
「マカロフもやられた!!|悪魔の心臓にはまだ恐ろしい奴等が残ってる!!勝てるわけねぇだろ!!」
「おいおい!だから島ごと吹っ飛ばそうってか!?」
ドランバルトにナツが迫り、睨む。
「この島は、私たちのギルドの聖地、初代マスターのお墓もあります!そこに攻撃するなんて・・・」
ようやく立ち直ったウェンディがそう言う。
「信じらんない!!そんなことしたらみんな、ただじゃおかないわよ!!」
「オイラたちもそうやってギルドを守ってきたんだ!!」
ルーシィとハッピーは評議院の攻撃をやめさせようとそう言う。
「俺たち評議院を脅すつもりか!?魔導士ギルドごときが!!」
「いいか、よく覚えとけ」
怒鳴るドランバルトにナツは顔を近づける。
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