新たなる目的
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三人がリリーたちの場所に近づくと、聞き覚えのある声が三人を迎える。
「ウェンディ!!」
「シャルル!!セシリー!!どこいってたの!?」
そこにいたのは先程勝手にどこかに走っていってしまったナツとハッピー。
「三人とも!!そのケガは!?」
二人の後ろから、カナとはぐれてしまい、代わりにナツたちと合流したルーシィがウェンディたちに駆け寄る。
「だ・・・大丈夫です・・・」
ウェンディはルーシィの問いに顔をうつ向けたままそう答える。すると、リリーがあることに気づいてしまう。
「ん?シリルはどうした?」
「!!」
「ちょっ・・・」
リリーの言葉にウェンディは体を震わせ、シャルルは慌てたようにリリーの口を塞ぐ。
「ウェンディ?」
「大丈夫?」
ナツとルーシィはプルプルとしているウェンディに近づく。そして、ウェンディはナツに飛び付くようにしがみつく。
「うわぁーーーん!!!」
「なっ・・・どうしたんだ?」
ナツとルーシィは何があったのか事情を聞く。その問いに、シャルルが答えた。
「シリルは・・・し、死んだわ・・・」
「「「「!?」」」」
シャルルの言葉に、ナツたちは固まる。
「お・・・おい、何の冗談だよ?」
「そうよ!今はそんな冗談・・・」
ルーシィはそこまで言って言葉を飲み込む。ウェンディたちの様子を見れば、それがウソかどうかなんてはっきりしているからだ。
「ま・・・マジかよ・・・」
「そんな・・・」
「シリルが・・・」
「バカな・・・」
これにはナツたちも驚きを隠せない。ルーシィ、ハッピー、二人の目から大きな雫が地面に落ちた。
「くそっ!!俺がついていれば・・・」
「いや、俺がシリルにすぐに加勢してさえいれば・・・」
ナツはウェンディを抱き締めるようにしてそう言い、リリーは小さな体を目一杯に使い、地面を叩く。
「二人とも・・・そんなに自分を責めちゃダメよ」
「うん・・・二人は悪くないもん!あいつらが・・・」
シャルルとセシリーはカミューニのことを思いだし、歯をむき出しにする。
シュンッ
「「「「「「「!!」」」」」」」
突然、ナツたちの前に一人の男が姿を現す。その男は、先程評議院の戦艦から通信用魔水晶を持ち出したドランバルトだった。
「貴様は・・・」
「どこに行ってたんだこのやろう」
「この人が、評議院のメスト」
ルーシィは記憶操作の魔法が切れていたせいで、メストのことを初めて見る感覚になっていた。そんなルーシィたちに、ドランバルトは歩み寄る。
「本当の名は、ドランバルトだ」
「ドランバルトくん?」
ドランバルトは
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