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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
ウダイオス
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さぁ着いた、と思った三十七階層。





なんかいた



まぁ正確に言うと、武器を構えて警戒する【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者なんだが……


「ってぇ! なんでいんのぉ!?」

「ちょっと、式! 何を叫んで……ぇえええ!?」

「ろ、【ロキ・ファミリア】!?」

後ろから覗き込んできたリリアさんとハーチェスさんも同じように驚きの声をあげた。

「あ、え? 遠征とか情報入ってたっけ?」

「いや、僕は聞いてないんだけど……」

遠征ならギルドでその情報が出回るはずなのだが、そんなことはいっさい聞いていない。
聞き逃した……て可能性はほとんどないだろう。【ロキ・ファミリア】といえばオラリオの中でも最大派閥の一つ。話題にならないはずがない。
俺は未だに武器を構えている【ロキ・ファミリア】の団員を警戒して、いつでも戦車でGO出来るように手綱を握りなおした。

「……あれぇ? これ、どっかで見たことあるような……なんだったっけ?」

「奇遇ね、ティオナ。私も見たことあるわ」

「……怪物祭(モンスターフィリア)の時の」

「「それだ!」」

アマゾネスの二人が叫んだ。
【剣姫】が周りの仲間達にいろいろと説明し、漸く武器を下ろしてくださった。
……て、【勇者(ブレイバー)】に【九魔姫(ナイン・ヘル)】までいんじゃねぇか!攻撃なんてされたらひとたまりもなかったぞ!?

「すまなかったね。警戒して」

「いや、よく考えたら当然です。気にしてませんよ」

小人族(パルゥム)の男、【ロキ・ファミリア】団長フィン・ディムナ
幼げな容姿であるが、実年齢は四〇を超えると聞いたこともある。
オラリオ内でも一位、二位を争う人気者だ。

「ハーチェスさん、降りましょう」

「……そうだね」

もう心配することもないため、ハーチェスさん達が先に降り、続いて俺も戦車から降りた。
戦車をどうするかどうかで悩んだが、消す必要もないかと思いそのままにしておく。

「【光の守人(ドラウプニル)】、それに【秘剣(トランプ)】……【バルドル・ファミリア】かい?」

「合ってるよ、【勇者(ブレイバー)】。それで? どうしてこんなところにいるのか聞いてもいいかな?」

団長同士が代表して話し合う。
どちらにも敵意はないため、思いの外フレンドリーだ。
まぁ興味深げに戦車を眺めるアマゾネスと【剣姫】の行動には目をつむろう

「僕らはお遊びみたいなものだよ」

「……ハハ、お遊びでこんなところまで来るとは、流石【ロキ・ファミリア】といったところかな?」

まさかの返答に、顔を引きつらせるハーチェスさん。
そりゃそうだ。戦車を
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