マブラヴ
1013話
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えば、寿命80年の人なら寿命240年になる感じね。勿論それは赤ん坊の時からこのホワイトスターにいたとしての仮定だから、途中からホワイトスターに来ればそれだけ寿命は短くなるわ」
また、言葉に困る効果だな。
確かに何もないよりはマシだが、それでも時の指輪の効果を完全に発揮出来ないというのは困る。
「受信機を持つ者を少なくすればどうなる?」
「変わらないわ」
あっさりと答えるレモンは、説明を続ける。
「受信機を持つ者が何人いようとも、効果は変わらないのよ。純粋に、グレイ・シックスの量が足りないからそういう風になっている訳で」
「つまり、グレイ・シックスの量が多ければ受信機を持つのが何人でも時の指輪の効果を万全に発揮すると?」
「そうなるわ」
あっさりと頷くレモン。
つまり、問題は……
「純粋にグレイ・シックスの量が足りない事だけか」
コーネリアが俺の代わりにレモンへとそう告げる。
正解、とでも言うように小さく笑みを浮かべるレモンだったが、それに対する他のメンバーからの返事は溜息のみだった。
今までも相当な量のグレイ・シックスを溜め込んできたのだ。だというのに、それでも尚足りないと言われれば、確かに先は非常に長いと言えるだろう。
「いっそ、月や火星辺りのハイヴを狙ったらどうだ? G元素が相当数あるのは間違いないだろうし」
「私もスレイに賛成かな。マブラヴ世界の人達に付き合っていれば、G元素を手に入れるのは随分と先になりそうだし」
「確かにね。今は占拠したハイヴの基地化を進めているのと、その防衛で精一杯なのは事実だし」
円と美砂がそれぞれそう告げる。
確かに本当にどうしようもなくなったらそれでもありなんだが……
「レモン、グレイ・シックスは定期的に量が必要なのか? ブラックホールエンジンの触媒として使ったグレイ・イレブンも触媒という形だが、将来的には交換する必要があるように」
もしそうだとすれば、時の指輪の効果を発揮し続けるには常にグレイ・シックスが必要になる。そういう意味では、マブラヴ世界の重要性……より正確には、G元素を手に入れ続ける為のハイヴは非常に重要となる。
そんな思いで尋ねた俺の言葉だったが、幸いレモンは首を横に振る。
「いえ、その辺に関しては問題ないわ。確かに今あるグレイ・シックスの量だけでは足りないけど、こっちでホワイトスターに時の指輪を融合させるという方法に関しては上手い具合に調整出来るの。量に関しても、消費するという事はないわ。それこそ、ブラックホールエンジンの触媒として使っているグレイ・イレブンに比べてもね。具体的には、グレイ・シックスを消費する事によって時の指輪とホワイトスターの融合を進めて行くという感じだから、一度使えば消えて
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