第4章
停止教室のヴァンパイア
第92話 テロリスト、襲来です!
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のは、テメェらのせいだろうが!?」
「は?」
はぐれの怒声を聞いて、姉貴は首を傾げる。
「一応、俺らだってルールは守ってたさ!それなりに稼いで、メシにもこまらず、良い感じに小遣い稼ぎができていたのに、テメェらみてえなガキ共が三狩王(トライ・イェーガーズ)や十二新星(デュオデクテッド・ノヴァ)なんて持て囃されたせいで、仕事が全部テメェらガキ共に回る様になって、俺らみたいなのが食いっぱぐれる羽目になったんだよ!」
「…………」
「分かんねえよな?いきなり現れたガキ共に仕事を奪われ、食いっぱぐれる羽目になった俺らの気持ちなんざな!そうさ、テメェらがいなければ、俺らみたいなはぐれが出る事は無かったんだ!そうなればあの家の連中だって死ぬ事は…」
シュッ!
ブシャァッ!
男が言い切る前に姉貴は手を勢いよく振り、その瞬間、男の首筋が切断されて血が吹き出した!
「……分かんないね。そんな理由で罪の無い人を殺し、罪の意識も抱かない様な奴の気持ちなんてね…」
姉貴はそう言い、男の亡骸から離れ、普段のお茶らけた様な表情に戻る。
「とまあ、こんな連中がそこかしこに潜んでるから、さっきみたいに横槍を入れられない様にね。余計なお世話かもしんないけど」
「フッ、一応、気には留めておいておくよ」
ヴァーリは姉貴の忠告にそう答え、青い光を放つ翼を展開して窓から外に飛び出して無数の魔術師達の中を突っ切り、魔術師達が密集した場所の中央に移動した奴はその力を一気に解き放つ!
「……禁手化(バランス・ブレイク)!!」
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!』
その音声と共に奴の体を光が包み込み、光が止むと白い装甲を全身に覆った、コカビエルの時に現れた白い鎧が現れた!
「あんな簡単に!?俺なんか左腕を対価にして、それもテンカウントしかできなかったんだぜ!?」
そもそも、イッセーのは完全な禁手(バランス・ブレイカー)じゃないからな。
魔術師達はヴァーリへ一斉攻撃を仕掛けるが、全身に展開される奴の魔方陣はそれを難無く防ぎきっていた!
更に奴は掌に光球を作り出し、それを握り潰して周囲に波動として振り撒いて魔術師達を一瞬にして消滅させた!
「さっきのやっぱ、要らぬ忠告だったかな?」
確かに、さっきみたいなはぐれでは、奴に傷付けるなんて、まず無理だ。
奴自身も本気で聞いちゃいないだろう。
「それより、姉貴。さっきの対応の早さからして、このテロの事を知ってたのか?」
俺の言葉に全員が姉貴の方を見る。
「……大多数のはぐれがこの会談にちょっかい出そうとしてたのは事前に知ってたけど、あの魔術師軍団とギャー坊の事は予想外」
「じゃあ、兄貴の急用ってのは…」
「そっ、この町に潜伏してるはぐれを何人かの協力者を率いての討伐。私はその
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